浦和、ACLグループ首位通過が消滅 MF岩尾「自分たちでリズム失った」…韓国・浦項に逆転負け

浦和の岩尾憲【写真:Getty Images】
浦和の岩尾憲【写真:Getty Images】

浦項スティーラーズとのアウェー戦で1-2敗戦

 浦和レッズは11月8日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4戦で、敵地に乗り込んで浦項スティーラーズ(韓国)と対戦し、1-2で敗れた。MF岩尾憲は「自分たちでリズムを失った」と話した。

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 浦和は前半3試合を終えて1勝1分1敗の勝ち点4で2位に並んでいる。3連勝で首位に立つ浦項との一戦は、大会が拡大され東地区は4チームずつ5グループに分かれてのグループステージとなり、首位チームは無条件で突破するものの各組の2位チームは合計5チームのうち上位3チームのみが突破するレギュレーションの中ではアウェーとはいえ勝利が欲しいゲームになった。

 その中で浦和は前半36分、自陣左サイドでボールを奪うとMF小泉佳穂が相手を背負いながらボールをキープ。その間にDF荻原拓也やエカニットが背後に飛び出し、小泉からのパスがエカニットへ。相手を引き付けて出したエカニットのパスがカンテに通ると、左足シュートが相手GKの届かない素晴らしいコースに決まった。浦和は敵地で1-0のリードを奪った。

 しかし、相手のクロスに対応したDFマリウス・ホイブラーテンの右腕にボールがヒット。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが実施され、浦項にPKが与えられ後半21分に同点ゴールを奪われてしまう。さらに後半27分に中盤でカウンターを阻止しようとした明本のタックルに当初はイエローカードが出たが、VARの介入でオンフィールドレビューが実施された末にレッドカードへ判定が変更。敵地で10人になってしまった。

 浦和は苦しい展開を耐えていたが、後半アディショナルタイムに左サイドから切り込まれ、中央へのクロスをGK西川周作が弾いたところをFWキム・インソンに押し込まれて万事休す。さらに残り時間でベンチのスコルジャ監督にもレッドカードが提示されてしまった。このまま1-2で敗れた浦和は首位通過が消滅。残り2試合を勝利しての2位通過の可能性に賭けることになった。

 主将のDF酒井宏樹が右膝の手術で離脱するなかでキャプテンマークを巻いたMF岩尾憲は、「前半からいくつかチャンスを作ったなかで1点を取れたことは良かったけど、2点、3点と取れずに自分たちでリズムを失い非常に勿体ない失点をしてしまった」と試合を振り返った。

 敵地には約600人の浦和サポーターが駆けつけたとされるなか、岩尾は「悔しいですけど、時間は待ってくれないので次に向けて準備をしたい。本当にたくさんのサポーターが駆けつけてくれて感謝している。喜んで帰ってもらいたかったけどそうならずに申し訳ない。また反省するところはしっかり反省して、次に向かっていきたい」とコメント。帰国を挟み中3日で12日にはJ1リーグ戦で首位のヴィッセル神戸と対戦する。

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