前田大然の一発退場に「最も恐ろしいレッドの1つ」 判定巡る“物議”を英紙報道「スローで見ることに決めたら…」
CLでアトレティコと対戦して0-6の大敗
スコットランド1部セルティックは11月7日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節アトレティコ・マドリード(スペイン)戦で0-6の大敗を喫した。先発出場した日本代表FW前田大然は1点リードを許した前半23分にレッドカード判定を受け、一発退場。地元では物議を呼んでいると英紙「ザ・サン」が報じた。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
前半6分、アトレティコがいきなり先制する。FWアントワーヌ・グリーズマンが先鋭点を挙げると、同23分にセルティックは窮地に立たされた。前田が相手DFマリオ・エルモソに向けて足裏を見せたまま左すね辺りを踏みつけてしまう。主審はイエローカードを提示するものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入してレッドカードに変更。前田は一発退場となった。
数的不利に陥ったチームはその後5失点。0-6の大敗で、4試合を終えて0勝1分3敗となりグループステージ突破は厳しくなった。
この前田の退場について「ザ・サン」はファンの声を集めている。「セルティックのスター、前田大然がアトレティコ戦で退場。ファンは『VARであの試合はナンセンス』と主張」と見出しを打って、「前田はチャレンジで足を残したが、タイミングが遅く、高かった。ボールを越えて、エルモソのすねを掴んだ時には足はまっすぐだった。一方でレッドカードの判定にもう1つ重要な側面もある。このチャレンジにはあまり力が入ってなかったとも言える」と、判定はやむなしとしつつも、前田の悪意は感じられなかったと伝えた。
クラブOBの元ウェールズ代表FWジョン・ハートソン氏はこの決定に対して「悪意がない」と述べ、元セルティックのエイデン・マクギーディ氏も「非常に厳しい判定だった。足は上がっているが危険なプレーの意図はないと思う」と主張したという。
また同紙は「あるファンは『このゲームはナンセンス。実際のゲームスピードではなく、スローで見ることに決めたらレッドになる』と指摘した。『これは私が今まで見た中で最も恐ろしいレッドカードの1つ。前田が退場になるはずがない』と激怒した人もいた」と、スローのため心証が悪くなったとの声を紹介。一方で「『正しい決断に見えた』『彼はボールのどこにも行っていなかった』とコメントした」と、判定を支持する声も伝えていた。