「勝ち点が取れるかと…」 フィリピンクラブの日本人FW、横浜FM相手に意地のゴールも敗戦に悔しさ「残念」

横浜FM戦でゴールを決めた堀越大蔵【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
横浜FM戦でゴールを決めた堀越大蔵【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

カヤFCの日本人FW堀越大蔵は横浜FM相手に1ゴールを記録

 横浜F・マリノスは11月7日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4戦で、敵地に乗り込んでカヤFCイロイロ(フィリピン)と対戦し、2-1で勝利した。そのゲームで一時同点となるゴールを決めたカヤFCの日本人FW堀越大蔵は、「点を取れたのは嬉しいけど、勝ち点が取れるかと思ったので残念」と話した。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 攻撃的な3バックをチョイスした横浜FMは、慣れない人工芝のピッチに苦戦する面も見せながらかなりの時間を敵陣でプレー。時にカウンターを受けそうな場面はあったが、前半26分に右サイドで起点を作ると内側のスペースに走り込んだMF村上悠緋がパスを受け右足シュートで先制ゴールを決めた。村上はこれがプロ初ゴールになった。

 しかし前半39分、警戒していたカウンターを受けると本職はボランチながらDF起用の喜田拓也の背後に堀越が走り込み、そのまま右足シュートで同点ゴール。初戦でも横浜FMのゴールを脅かしていた堀越は、東海大学からアルビレックス新潟シンガポールを経てカヤFCに加入。東南アジアで活躍する日本人ストライカーがACLでの初ゴールをJリーグのクラブから決め、両チームが1-1の同点でハーフタイムを迎えた。

 同点で推移していた後半32分に堀越は交代で退いたが、直後にカヤFCは退場者を出した。横浜FMはラスト3分でFWヤン・マテウスが決勝ゴールを奪い、2-1の勝利を手にした。

 堀越は試合後、ゴールについて「いいパスをくれたのでシュートを打つだけだった」と振り返った。一方で試合については、「点を取れたのは嬉しいけど、勝ち点が欲しかったので残念。前の試合ですでに経験を積んでいたし、みんなでハードワークしてきた。誇りに思う。いつだってこういうハイレベルなゲームはいい経験になるし、どの試合でも成長させてもらえる」とコメントしている。

 カヤFCでは日本人DF斎藤彰人もフル出場していた。日本国内でプロになるキャリアは踏めずとも、東南アジアでの活躍を見せてアジアの舞台でJリーグ勢と対戦する日本人選手が近年増えているが、横浜FMとの2試合を通じて鋭い突破力とゴールを決めた堀越は大きな存在感を放っていた。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング