横浜FMが終盤勝ち越しで2-1勝利 マテウスが値千金の左足ボレー弾で敵地で貴重な勝ち点3
後半42分に横浜FMが勝ち越し
横浜F・マリノスは11月7日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4戦で、敵地に乗り込んでカヤFC(フィリピン)と対戦。後半終了間際の決勝ゴールで2-1の勝利を収めた。
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横浜FMは3戦を終えて2勝1敗で山東泰山(中国)と仁川ユナイテッド(韓国)を交えた勝ち点6で3チームでの混戦状態になった。この試合が始まる前に山東と仁川は直接対決し、山東が勝利。横浜FMとしては敵地ながら確実に勝利して第5戦と第6戦での直接対決に備えたいゲームになった。
攻撃的な3バックをチョイスした横浜FMは、慣れない人工芝のピッチに苦戦する面も見せながらかなりの時間を敵陣でプレー。時にカウンターを受けそうな場面はあったが、前半26分に右サイドで起点を作ると内側のスペースに走り込んだMF村上悠緋がパスを受け、右足シュートで先制ゴールを決めた。村上はこれがプロ初ゴールになった。
しかし前半39分、警戒していたカウンターを受けると本職はボランチながらDF起用の喜田拓也の背後にカヤFCの日本人FW堀越大蔵が走り込み、そのまま右足シュートで同点ゴール。初戦でも横浜FMのゴールを脅かしていた堀越は、東海大学からアルビレックス新潟シンガポールを経てカヤFCに加入。東南アジアで活躍する日本人ストライカーがACLでの初ゴールをJリーグのクラブから決め、両チームが1-1の同点でハーフタイムを迎えた。
後半も全体的には横浜FMがボールを持ったが、前半よりもゴール前の際どい位置に入れる回数が減った。一方でカヤFCはロングカウンターで横浜FM陣内まで進出する場面を作った。堀越も足をつりながらもスピード感のあるプレーで横浜FMに脅威を与えた。
横浜FMは後半25分、MF井上健太がハムストリングを押さえて担架に乗せられ負傷交代となるアクシデント。残り時間が減っていく中でFW杉本健勇と村上を前線に並べ、途中投入のFWヤン・マテウスやMFナム・テヒをシャドーの位置に置くかなり攻撃的なシフトで勝ち越しゴールを狙った。
後半35分にはDF榊原彗悟に対し、相手FWロベール・ロペズ・メンディが背後から足の裏で榊原のかかとからアキレス腱のあたりを踏んでしまったファウルについてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がオンフィールドレビューを進言。メンディにはレッドカードが提示され、横浜FMは数的優位を得る終盤戦になった。
この状況で攻撃を続けた横浜FMは後半42分、マテウスが浮かせたトラップで相手をかわして左足ボレーで決めて決勝ゴールを奪い、2-1で勝利。大会が拡大され東地区は4チームずつ5グループに分かれてのグループステージとなり、首位チームは無条件で突破するものの各組の2位チームは合計5チームのうち上位3チームのみが突破するレギュレーションのなか、首位通過がほしい横浜FMには貴重な勝ち点3になった。