「プレミア史上最も荒々しい45分」 退場者2人で大波乱…トッテナム×チェルシーに英注目「予期せぬ問題が山積み」
トッテナムは今季初黒星
イングランド1部プレミアリーグ第11節トッテナム対チェルシーが現地時間11月6日行われた。ホームのトッテナムが2人の退場者を出すなど荒れた展開となった試合はチェルシーが4-1で勝利した。首位を走っていたトッテナムは今季初黒星で2位に転落。4勝目を挙げたチェルシーは10位に浮上している。
ロンドンを本拠地とする両者の対決は前半6分、トッテナムMFデヤン・クルゼフスキのゴールで均衡が破れると、そこから一気にヒートアップ。お互いにゴールがVARレビューによって無効となるシーンが続くなど激しく攻め合う展開のなか、同33分にトッテナムのDFクリスティアン・ロメロが足裏での危険なタックルで退場処分に。そこで得たPKをチェルシーのMFコール・パルマーが決めて試合は振り出しに戻った。
さらにトッテナムには追い打ちがかかる。前半アディショナルタイムにMFジェームズ・マディソンとDFミッキー・ファン・デ・フェンが負傷交代を余儀なくされると、後半10分にはDFデスティニー・ウドジェがこの試合2枚目のイエローカードを受けて退場となり、残り35分を9人で戦うことになった。
トッテナムは1-1のまましばらく耐え続けていたものの、後半30分にFWニコラス・ジャクソンに勝ち越しゴールを許した。その後、ジャクソンは後半アディショナルタイムにさらに2得点を決めてハットトリックを達成。終わってみれば、チェルシーが4-1で快勝を収めた。
英公共放送「BBC」は主力選手を負傷で失い、2人の退場者も出したトッテナムの悲劇にスポットを当て、「カオティック(混沌とした)な試合展開で、スパーズには予期せぬ問題が山積み」と報じた。ハムストリングを負傷したファン・デ・フェンは長期離脱の可能性が懸念され、ロメロの出場停止で次節以降は頼れるセンターバックコンビを揃って欠くことになりそうだ。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」も「トッテナム対チェルシー戦の前半はプレミアリーグ史上でも最も荒々しい45分間だった」と報じている。その大激戦は今季好調のトッテナムに大きな打撃を残す結果となった。