ペップが激しいポジション争いのチームを統率できる理由 選手に要求する1つのこと「怒ってほしい」

シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督【写真:ロイター】
シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督【写真:ロイター】

怒りを原動力として高め合うことを要求

 王者マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は出番の少ない選手たちが怒りをあらわにするのはチームにとっていい兆候だと考えているようだ。英公共放送「BBC」が報じている。

 シティは現在リーグ3連覇中であり、昨季は悲願だったUEFAチャンピオンズリーグのタイトルも獲得。現在、欧州最強チームと言っても過言ではない。

 そんな絶対王者を作り上げたのが名将グアルディオラ監督だ。スペイン人指揮官はここ数年勝ち続けてきたチームのマンネリ化を防ぐ意味でも、選手たちには常に高いモチベーションを持ってもらいたいと考えているようだ。左サイドで出場機会を分け合うMFジャック・グリーリッシュとFWジェレミー・ドクのポジション争いに絡めて、このように語っていた。

「私はジャック(グリーリッシュ)に怒ってほしいし、いいプレーをしてほしい。そしてドクもその前の2試合でプレーしなかったことに怒ってほしい。このレベルでは、それが一貫性を維持する方法なんだ」

 6-1で勝利した前節のボーンマス戦では左サイドで先発出場したドクが今季2得点目を含む1得点4アシストと大暴れでチームを勝利に導いた。出番のなかったグリーリッシュは今季まだ得点がないが、グアルディオラ監督は2人を高く評価している。

「オールド・トラッフォードでの彼(グリーリッシュ)は、あのポジションで落ち着きとパワーをチームに与えてくれた。我々には全員が必要だ。多くの試合があり、全員が競争しなければならない。そうすることで試合に勝つことができ、みんながハッピーになれる。これが我々のすべきことだ」

 チーム内での激しい競争を求めるグアルディオラ監督。すべての選手に平等に出場時間を与えることはできないが、だからこそ選手たちにはプレー時間の少なさからくる怒りを原動力にしてプレーしてほしいと要求していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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