リバプールの“弱点”を英指摘 クラブOBの推奨した補強すべきポジションとは?「トッププレーヤーがいない」
マック・アリスターが務める守備的MFのポジションに言及
イングランド1部リバプールは現地時間11月5日、プレミアリーグ第11節ルートン・タウン戦で1-1と引き分けた。敗戦もちらついた厳しい試合を受け、クラブOBが「タイトルに挑戦する準備ができていない」と現状の不安点を指摘している。
アウェーに乗り込んだリバプールはルートン・タウン相手にチャンスを作るも、なかなか得点を奪えない。すると後半35分、逆にカウンターでルートン・タウンにゴールを決められ1点のリードを許してしまう。それでもリバプールは同アディショナルタイム5分、途中出場のFWルイス・ディアスが右クロスにヘディングで合わせ、土壇場で同点に追い付いている。
英紙「デイリー・メール」では、クラブOBのジェイミー・キャラガー氏が語ったリバプールの欠点を紹介。「今のリバプールはタイトルに挑戦する準備ができていない」と指摘しつつ強化すべきポジションについて言及した。
「リバプールは本来ボールを支配し、多くのボールを持つチームだ。ポゼッションはシティほどではないので、ボールを失ったときのターンオーバーが多くなる。チームの中盤は、昨シーズンに比べればかなり改善されているが、まだ中盤で(ボールを)キープするトッププレーヤーがいない。(アレクシス・)マック・アリスターは本来、守備的MFポジションの選手ではない。彼はボールを受けるという点では優れているが、守備の面ではとてもタフで、あのポジションには少しペースが足りない」
キャラガー氏はアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが才能ある選手だと信じているが、守備面で苦労している時があると主張。リバプールはその部分を強化する必要があると指摘する。
また右サイドバック(SB)で不動の地位を築くイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの名前も引き合いに「リバプールは特定のポジションの選手というよりも、いくつかのポジションをこなせる優れたディフェンダーが必要だ。右SBの選手がもう1人いてもいいと思うし、トレントを中盤に出す選択肢もあるだろう」と持論を述べた。
キャラガー氏は「ボールをキープできるトップクラスの中盤、そしてトップクラスのディフェンダー」の強化、補強の必要性を挙げた。現在リバプールには守備的MFのポジションとして日本代表MF遠藤航も在籍しているが、なかなか出場機会が得られていない。今後のチームの動きを含め、ユルゲン・クロップ監督がどんな手を加えるのか注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)