ディアスの同点ゴールで何とか1-1のドローに持ち込む

　イングランド1部リバプールは現地時間11月5日、プレミアリーグ第11節ルートン・タウンとの一戦で1-1と引き分けた。決定機を迎えながらゴール前で枠を外してしまったウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスについて、ファンやOBが厳しい声を上げている。

　アウェーに乗り込んだリバプールはルートン・タウン相手に苦戦。チャンスを作りながらも得点できず前半を0-0で折り返すと、後半35分に先制を許してしまう。それでもリバプールは後半アディショナルタイム5分、途中出場のFWルイス・ディアスが右クロスにヘディングで合わせて同点ゴール。土壇場で同点に追い付いている。

　このゲームで注目されたのは、先発したヌニェスの決定機逸脱シーンだ。ヌニェスはこの日、何度か大きなチャンスを迎えながら得点を決めることができなかった。前半13分にはDFトレント・アレクサンダー＝アーノルドの絶妙なロングフィードで抜け出し相手と競り合いつつペナルティーエリアへ侵入。しかしワントラップから放った右足のシュートは、バーに当たり外に弾かれてしまった。

　最も大きなチャンスを迎えたのは後半25分。左サイドで起点を作りアーノルドがクロスをペナルティーエリア内へ送る。ファーサイドで反応したFWモハメド・サラーが中へダイレクトで折り返すと、スペースに入ったフリーのヌニェスへ。あとは押し込むだけだったが、ワンバウンドしたボールをヌニェスは蹴り上げてしまいボールはバー上を無情にも通過。サラーも思わず頭を抱え倒れ込んでしまった。

　こうしたシーンを含め英紙「デイリー・ミラー」は、クラブOBジェイミー・キャラガー氏が英衛星放送「スカイ・スポーツ」で語ったコメントを紹介。「ヌニェスはそういった小さな状況を変えなければならない」と厳しめの指摘を残している。

「彼には称賛すべき点がたくさんあるし、ここまで素晴らしいシーズンを送ってきた。しかし、彼の熱狂的なファンでない人たちから指摘されるような場面もある。彼はそういう小さな状況を変えなければならない。自分のプレーに繊細さを取り入れなければならない」

　キャラガー氏はヌニェスが「今シーズンに大きな進歩があったことは間違いない」としつつも、決定的な場面での冷静さを欠いているとコメント。今後の改善を求めた。一方、後半の決定的シーンにはSNS上でファンも本音を吐露している。

「クロップ超ブチ切れてる」
「落胆するサラー」
「これはひどい」
「高いボールを下からすくい上げる悪癖がある」
「後は決めるだけ！頑張れ」
「決めるところ以外は完璧なストライカー」

　OBやファンから愛ある指摘も受けたヌニェス。この悔しさをバネに、次戦以降のゲームでネットを揺らす姿を見ることができるだろうか。