中村憲剛が36歳でJリーグMVP初受賞! 川崎を支えたベテラン主将の躍進と野心
チームはCS準決勝で敗戦も…今季9ゴール11アシストと大車輪の活躍
川崎フロンターレのMF中村憲剛は20日、横浜アリーナで開催された2016Jリーグアウォーズで、自身初の最優秀選手賞(MVP)を受賞した。
川崎は今季、序盤から快進撃を続け、リーグ最多の68得点と自慢の攻撃陣が爆発し、白熱した優勝争いを演じた。しかし、年間1位を土壇場で浦和レッズに明け渡すと、2位で迎えたチャンピオンシップ(CS)準決勝では年間3位の鹿島アントラーズに敗戦し、悲願のリーグ初優勝の夢は途絶えた。
一方でキャプテンの中村は、合計9ゴール11アシストと大車輪の活躍を披露。36歳ながらキャリア最高のシーズンを送った熟練プレーメーカーが、初のMVP受賞を飾った。
「まず初めにJリーグを支えていただいているトップパートナーの皆様、各クラブを支えているスポンサーの皆様、そして全国にいる全てのチームのサポーターの皆さん、皆さんのおかげで僕たち選手は素晴らしい環境の中でサッカーに集中することができています。本当にありがとうございます。これからも引き続きよろしくお願いいたします。
僕自身はJリーグが始まったのが中学1年生の時だったので、カズさんがバルーンの中から派手な衣装で登場したあのMVPに選ばれたことをとても光栄に思っています。皆さん、ありがとうございます。
僕がこの賞を受賞できたのは、僕がプレーしやすいように戦ってくれたチームメート、スタッフ、メディカルスタッフ、チーム御強化部の皆さん、洗濯や掃除をしてくれているおばちゃん、グラウンドの管理をしてくれている方、フロンターレに関わっている全ての方のおかげだと思います。ありがとうございます」
今季終了後の退任を表明している風間八宏監督に有終の美を飾らせるべく、「最後に風間さんのサッカーで優勝したい」と常々野心を口にしてきたが、その悲願を叶えるには至らなかった。しかし、躍動した川崎を牽引した背番号「14」の名は、JリーグMVPという華々しい形で日本サッカー史に刻まれることとなった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images