J1福岡が悲願のクラブ初タイトル ルヴァン初V…MVPは前寛之が受賞「最高です!」
浦和を2-1で下して初タイトル獲得
Jリーグ国内3大タイトルの1つ、ルヴァンカップ決勝戦が11月4日に国立競技場で行われ、アビスパ福岡と浦和レッズの一戦は、福岡が2-1で勝利してクラブ初のタイトルを獲得した。大会MVPは先制ゴールを決めた福岡のMF前寛之が受賞した。
ゲームは開始早々に動いた。前半5分、福岡は攻撃を右に展開し、FW紺野和也がDF荻原拓也と対峙すると利き足の中央方向ではなく縦へ突破。ゴール前を横切る速いボールを入れると、逆サイドからMF前寛之が走り込んで押し込んだ。さらに前半アディショナルタイム、セットプレーの二次攻撃で左サイドから紺野が中央に入れたボールをDF宮大樹が流し込んで2点目。福岡が2-0のリードでハーフタイムを迎えた。
浦和は後半23分、自陣からのロングボールを相手と競り合いながら胸トラップした明本が左足シュートを蹴り込んで1点を返した。しかし、そのまま福岡が1点差を逃げ切って初優勝を果たした。
優勝した福岡には賞金1億5000万円、準優勝の浦和には5000万円が授与された。大会最優秀選手賞(MVP)は福岡の前が受賞。賞金100万円と、副賞としてクリスタルオーナメントとヤマザキナビスコ社製品1年分が授与された。また、すでに発表されていた年末時点で21歳以下の日本人選手へのニューヒーロー賞は、浦和のMF早川隼平が受賞している。
受賞した前は場内インタビューで「最高です!」と連呼。「決勝の舞台で全員で勝ち取った。この嬉しさを全員で分かち合いたい。(ゴールは)コンちゃんが最高のいいボールをくれた。今日はあそこに入っていこうと思っていた。浦和さんも力があるし、どちらに転ぶかわからない。全員でしのいだ試合だった。レッズサポーターの方がこの試合の雰囲気を作ってくれた。素晴らしい相手とこういう舞台で戦えたのをうれしく思う」と、喜びの声を残した。