ポステコグルーは「グアルディオラと同レベル」 元J助っ人が絶賛「マリノスでそれを察知した」
横浜FM時代に共闘したバブンスキーが回想「非常に深い知識持っている」
イングランド1部トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は、今季プレミア初采配ながらも、ここまで無敗(8勝2分)と目覚ましい成績でチームを首位に導いている。J1横浜F・マリノス監督時代に指導を仰いだ元J助っ人は「彼がプレミアで成し遂げている成功にはまったく驚かない」と、手腕を評価している。
ポステコグルー監督は横浜FMでリーグ制覇(2019年)を成し遂げるなど実績を残すと、21年から2年にわたってスコットランド1部セルティックを率い、数々のタイトルをもたらし今季からトッテナムの新監督に就任。昨季8位と低迷したクラブの復活を託されたなか、ここまでプレミア首位に導く堂々たる成績を残している。
そんな指揮官と2018年シーズンの開幕から半年間、横浜FMで共闘したMFダビド・バブンスキーが、スペイン紙「スポルト」のインタビューでオーストラリア人指揮官の手腕を高く評価した。スペイン1部FCバルセロナのカンテラ育ちで、Jリーグでは横浜FMのほか、大宮アルディージャでもプレーし、Jリーグ通算58試合7得点をマークしたアタッカーは、プレミアでの成功に「驚きはない」と語っている。
「彼がプレミアで成し遂げている成功に、全く驚かない。私はそのことをチームメイトや友人たちに話している。彼をマリノスに迎えた時、すぐにそれを察知した。彼が提供してくれたものとそのやり方は私が(ジョゼップ・)グアルディオラやルイス・エンリケのロッカールームで経験したことと同レベルだった。誰かが彼に重要なチャンスを与えたかの問題だった」
現在、ハンガリー1部メゼーケヴェシュド・ジョーリに在籍するバブンスキーは、ポステコグルー監督の指導に触れ、コミュニケーション能力に感銘を受けたという。横浜FM時代を振り返り「深い知識を持っており、自分が成功への方程式を持っていると確信しており、非常に前向き」だと指摘し、とりわけ印象的だったのが選手たちからモチベーションを引き出す方法だったという。
「彼はゲームの側面についてだけでなく、人生や我々がどれほど幸運であるかについても話す。彼が黒板に描いた比喩を今でも覚えている。心に残ったね。彼は選手たちがフィールドに出てプレーするのを助ける素晴らしいスピーチをする。それがトッテナムのやっていることだ」
母国のオーストラリアクラブや代表監督、さらには日本でも成功を収め、昨季のセルティックではリーグ、リーグ杯、スコティッシュカップの3冠を獲得。そうした輝かしい実績を引っ提げ、プレミアリーグでも特筆すべき手腕を発揮しているポステコグルー監督は、このままトッテナムでも成功を収められるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)