リバプールOB「マック・アリスターに同情する」 本職アンカーの必要性を主張「非常に重要なポジション」
元イングランド代表DFジョンソン氏が見解
イングランド1部リバプールは今夏の移籍市場で中盤の顔ぶれを一新し、チームの心臓部分である中盤のアンカーポジションには新戦力のアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターを起用している。しかし、現役時代にリバプールでプレーした元イングランド代表DFグレン・ジョンソン氏は、タイトルを狙うなら“6番”を本職とするトッププレーヤーが必要だと主張している。
リバプールはキャプテンだったイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンや、アンカーのレギュラーだったブラジル代表MFファビーニョらMFを大量に放出。その代わりにマック・アリスターやハンガリー代表MFドミニク・ソボスライといった伸びしろ十分の選手たちを補強した。
さらにエクアドル代表MFモイセス・カイセドやベルギー代表MFロメオ・ラビアの獲得にも動いたが、チェルシーとの争奪戦に敗れた獲得は叶わず。移籍市場の終盤に日本代表MF遠藤航やオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフを獲得した。
しかし、ファビーニョが抜けたことで中盤のアンカーポジションを本職とする選手は開幕後に加入した遠藤など限られた選手のみとなっており、ユルゲン・クロップ監督は本来はもう一列前の“8番”を得意とするマック・アリスターをコンバートして起用している。カタール・ワールドカップ(W杯)優勝メンバーの24歳は新しい役割に適応するために奮闘しているが、ジョンソン氏はこのポジションに適任のタレントが必要だと感じているようだ。英メディア「Compare.bet」のインタビューで語っている。
「私はマック・アリスターに少し同情する。彼は明らかに不慣れなことを要求され、チームのために働いている。彼の働きは素晴らしいが、タイトルを争うチームなら本来のポジションから離れてプレーする選手をあまり多く抱えてはならない。彼はあの役割でプレーするために契約したわけではないはずだ。深い位置にいることで彼の攻撃的な能力を無駄にしてしまっていると思う」
プレミア優勝のためには守備的MFとGKがキーポジション
ジョンソン氏は「タイトルを狙うのであれば、本来あのポジションでプレーする選手が必要」と語り、サイドバックとしてプレーしていた現役時代の経験も踏まえて、アンカーを本職とする選手の重要性を強調した。
「ホールディング・ミッドフィールダー(守備的MF)は現代のフットボールにおいて非常に重要なポジションだ。私はリーグで勝つためにはトップのGKとトップのホールディング・ミッドフィールダーが必要だと思っている。フルバック(サイドバック)は、6番の選手がカバーしてくれると信じているから前に出ていくことができるし、センターバックも彼らを信頼しているからこそアグレッシブに守ることができるんだ」
マック・アリスターや遠藤が6番として起用されているなかで、現在リバプールはプレミアリーグで7勝2分1敗と4位につけ、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ではグループステージ3連勝を飾るなど好調を維持している。しかし、それでもジョンソン氏は「特にクロップのシステムでは重要だ。リバプールはこのポジションで頼りになるトッププレーヤーを獲得する必要がある」と新戦力の獲得を要求していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)