インテルの10番が中国への“人事異動”を拒否 過去にも選手側からの拒否反応で中国行きが消滅
モンテネグロ代表FWヨベディッチは不遇の日々を送り、冬の移籍市場で放出に現実味
日本代表DF長友佑都が所属するインテルの「10番」が、中国への“人事異動”を拒否したという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
インテルのモンテネグロ代表FWステヴァン・ヨベディッチは、今季のリーグ戦出場が全て途中出場で、5試合68分のプレーと苦しい時期を過ごしている。特に11月半ばにステファノ・ピオリ新監督が就任すると、その関係も悪化して冬の移籍市場での放出が現実味を帯びているという。
そうしたなかで、今季開幕前にインテルの株式約70%を取得した中国企業の蘇寧グループが、本国で所有する江蘇蘇寧への“人事異動”オファーが持ち上がったという。しかしながら、記事ではヨベディッチはこの移籍話を一刀両断に拒否したとしている。また、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、古巣フィオレンティーナやスイスの強豪バーゼルへの移籍が浮上したとしている。
今季開幕前にもイタリア代表FWエデルや元ブラジル代表MFフェリペ・メロに中国への人事異動オファーが浮上したことが報じられたが、いずれも選手側からの拒否反応により消滅したことが報じられてきた。
蘇寧グループからすれば、株式取得の目的の一つだったとされるイタリアからの“選手輸入”において、ここまで成果を挙げられていない状況が続いている。中国行きを拒否した不遇の10番は、冬の移籍市場でどのような決断を下すのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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