スペイン地元紙もラモスへの判定に“疑いの目” 鹿島監督の「レフェリーが勇気を…」発言を紹介
レアルお膝元の「AS」紙も、石井監督のコメントを引用して疑惑を報じる
鹿島アントラーズは18日のFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)決勝レアル・マドリード戦で、延長戦までもつれ込む激闘を繰り広げたものの準優勝に終わった。スペイン紙「AS」は試合を分けたレアルDFセルヒオ・ラモスへの判定について、鹿島の石井正忠監督が会見で言及したことを紹介している。
ターニングポイントとなったのは、後半45分のことだった。鹿島FW金崎夢生がカウンターを仕掛けようと反転したところで、反応が遅れたラモスがたまらずファウルを犯す。すでにイエローカードを1枚受けていたレアルの主将に対して、ザンビア人のジャニー・シカズ主審はカードをしまっている胸ポケットに手を寄せ、イエローカードを出そうとした。
これによってラモスは退場になるかと思われたが、シカズ主審はなぜか思いとどまってカードを掲示せず、まさかのおとがめなしとなった。結局11対11のまま試合は進み、鹿島は延長戦でFWクリスティアーノ・ロナウドに2得点を許して万事休した。
スペインをはじめとした各国メディアが、鹿島の奮闘ぶりを称賛すると同時に、この判定についても大きく取り上げている。マドリードを本拠にする同紙も、石井監督が「キックオフから我々の選手たちは勇気を持って戦った。ただ、ある瞬間はレフェリーが勇気を持っていなかったかもしれないです。それは残念です」と会見でコメントしたことについて触れている。
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