J1柏対川崎で足裏ヒット「かなり危ない」 議論呼んだレッド判定に元日本代表「左足捻る可能性も」

柏対川崎での退場判定を検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
柏対川崎での退場判定を検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

川崎FW遠野が柏FW細谷へタックル→退場判定を議論

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月29日のJ1第31節、柏レイソルと川崎フロンターレの試合が取り上げられた。ここでは、退場処分の判定について議論された。

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 後半6分、パスを受けた川崎のFW遠野大弥のコントロールが大きくなったところを柏FW細谷真大が狙ったボールを奪ったが、ボールを確保しようと遠野が遅れて接触。遠野の足の裏が細谷の足首付近に勢いよく接触する形になった。

福島孝一郎レフェリーはボールが柏にこぼれたことでアドバンテージのジェスチャーでゲームを流そうとしたが、すぐにホイッスルを吹き直してプレーをストップ。清水勇人VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入してオンフィールドレビューが行われ、遠野にはレッドカードが提示された。

 現役時代に鹿島アントラーズなどでプレーした青木剛氏は、ゲスト出演した番組上で「これはVARあるあると言いますか、見返すと当たっているよね、と。僕がDFなら、当たってしまったら申し訳ないけどイエローで勘弁してくださいという感じですかね。勢い余っていってしまったと思うけれども、映像を見ると当たっていると思う。相手もボールに来ているなか、フルでは当たっていないと思うけれども」と見解を話した。

 同じくゲスト出演した元日本代表DF坪井慶介氏は「同じような印象で、最初の流れている映像だとイエローという感じだった。VARでしっかり見ていくと、ああ、レッドとなっていく事象だと思う。足の裏で確かに入っているので、レッドの対象になってしまいそう。自分でコントロールが大きくなってしまい、止めに行こうという意図、印象という話だけど、ここで相手を止めておこうという印象も良くない。スライディングも近い。遠くから最後に足を伸ばして、何とか最後に触ろうというスライディングにも見えないところ。最終的に見ると退場は仕方ないと思ってしまう」と話した。

 また、坪井氏は細谷がジャンプして避けるアクションをしたことについて「細谷の左足が浮いていなくて地面に着いている状態だったらかなり危ない。くるぶしのあたりだと思うので、捻る可能性もある。こうやって見ると、危険だった印象が強い」と、それにより負傷が避けられたという見解を示した。

接触の程度から「イエローカードは間違いないが…」

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は、「100%のレッドカードとは僕は判断しない。勢いはありますが。VARが入った理由として、レフェリーのポジションからは離れていく方向に選手が動いて足を出す。これは接触の場所や影響が感じにくい。そのため、適切に情報を取れなかった可能性が高い。アドバンテージで流すということは、ファウルとして認めている。その後にイエローカードは出ないので、2段階違う。イエローカードを出したうえで判断を示していると、VARは介入しなかった可能性がある」とコメント。

 アドバンテージの判断について、柏のチャンスになり得る場面だったことからも「安全性とフットボールの魅力、面白さという観点から判断が難しい場面。個人的にはレッドカードのボーダーに行くか行かないか」として、前節のプレーなどとの比較でのバランスの悪さも指摘。接触の程度からして「イエローカードは間違いないが、オレンジ(イエローカードともレッドカードとも言えるプレー)なのかなと。2段階違うので、VARからすると見たらどうですかという判断は分かる」と話していた。

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