マンチェスター勢の明暗くっきり…名将ペップが本音「正直、こうなると予想してなかった」

グアルディオラ監督がユナイテッドに本音【写真:ロイター】
グアルディオラ監督がユナイテッドに本音【写真:ロイター】

ダービー戦でマンC完勝、マンチェスターを本拠地とする両者の明暗が鮮明に

 イングランド1部マンチェスター・シティは現地時間10月29日のプレミアリーグ第10節で宿敵マンチェスター・ユナイテッドに3-0で勝利。勝ち点を「24」に伸ばして3位をキープした。一方、敗れたユナイテッドは5勝5敗の15ポイントで8位と停滞。同じマンチェスターを本拠地とする両者の明暗はくっきりと分かれる結果となった。

 今季最初の「マンチェスター・ダービー」は3連覇中の王者シティがその強さを遺憾なく発揮し、“順当”に勝利を収めた。

 前半26分に得たPKをFWアーリング・ブラウト・ハーランドが決めてシティが先制すると、さらに後半4分には再びハーランドがネットを揺らした。そして同35分にはMFフィル・フォーデンがダメ押しの3点目をゲット。ユナイテッドにとっては本拠地オールド・トラッフォードで屈辱の完敗となった。

 英公共放送「BBC」のチーフライター、フィル・マクナルティ氏は「両者の間にある大きな差を示す一方的なダービー」と結果を伝えた。プレミアリーグで歴代最多13度の優勝を誇るユナイテッドだが、最後の栄冠はサー・アレックス・ファーガソン元監督のラストイヤーでもあった2012-13シーズンまで遡る。ユナイテッドがタイトルから遠ざかっていた以降の10シーズンで最多6度の優勝飾っているのがシティであり、今やその立場は完全に逆転している。

 2016年からチームを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督はシティとユナイテッドの間にこれだけ大きな差が生まれたのは予想外の状況だと本音を明かしている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」がダービー後の指揮官のコメントを伝えている。

「我々が何をしてきたのかは知っている。マンチェスター・ユナイテッドが何をしてきたのかは分からない。なぜなら私はここにいなかったからだ。だが、正直、私がジョゼ・モウリーニョとともにここに来た時には、こうなることは予想していなかった。彼らには(ズラタン・)イブラヒモビッチやトップクラスの選手たちがいた。(ロメル・)ルカクもいた」

 シティはグアルディオラ監督の下で悲願のUEFAチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げるなど黄金時代を築いている。一方でユナイテッドはペップと同時期に就任したジョゼ・モウリーニョ元監督の就任以降で、すでに4回の監督交代(暫定監督含む)が起きており、現在チームを率いるエリック・テン・ハフ監督も苦戦を強いられている。

 通算191回目のマンチェスター・ダービーは、両者が置かれた対照的な立場をより明確なものとする一戦となった。

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