鹿島の永木、球際の攻防でレアルとの差を痛感 「取れそうで取れない」と衝撃を受けた相手は…
「PKで失点して…」とゲーム運びを悔やむ
それでも、28歳にしてその才能と能力を開花させつつある永木は、「レアルが今のサッカーでナンバーワンの存在なので、一番上を見られたこともそうだし、やって自信にもなった。最後まで諦めずに戦い、良い経験ができた」と前を向いた。
差を体感しつつも「2-1とリードしてチャンスはあった」という展開で、「PKで失点して流れが崩れた。本当に悔しい。今回のチャンスをものにしたかった。リードして攻撃に出てくるところで逆を突けたらと思っていたが、やられてしまった」と振り返る。レアルを追い詰めながらわずか8分で追いつかれ、リードを生かし切れなかったゲーム運びを悔やんだ。
世界最高峰のレアルを相手に永木は苦渋を飲まされたが、湘南ベルマーレでチョウ・キジェ監督による走るサッカーで鍛え上げられ、今季からは“常勝”を伝統とする鹿島でプレーする男は、世界に通用するボランチへの階段を一歩ずつ上っている。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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