バス襲撃事件で頭部負傷のリヨン監督は「左目が良く見えない状態」 7人の逮捕が発覚…会長は怒り「ショッキング」
チームバス襲撃でグロッソ監督が負傷し、試合は延期
フランス1部では現地時間10月29日のリーグ・アン第10節マルセイユとオリンピック・リヨンの試合が中止になった。スタジアム入りしようとするリヨンのチームバスをマルセイユのサポーターが襲撃し、石を投げるなどしてリヨンのファビオ・グロッソ監督が流血した状態でスタジアムに到着。左目では物が良く見えない状態だとイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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このゲームはマルセイユを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督と、リヨンのグロッソ監督というイタリア人対決でもあり、2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)の優勝メンバー同士が対戦するものでもありイタリアでも注目されていたようだ。
しかし、マルセイユのホームで開催される予定だった試合、プライムビデオのフランス版は側面のガラスに穴が開いてしまっている状態でリヨンのチームバスが入ってくる映像を公開した。顔面から流血している状態のグロッソ監督は到着してすぐにストレッチャーに乗せられてスタジアムの医務室へ運び込まれた。
レポートによると、グロッソ監督については「左目の上を3センチほど切り、左目では物が良く見えない状態」とされた。そして、この騒動に関連して7人の逮捕者が出たとしている。このゲームで主審を務める予定だったフランソワ・レテキシエ氏は「この状況を受けて危機管理委員会が開かれた。リヨンは試合開催を望まなかった。リヨンの決断とリーグが定めたプロトコルにより試合中止が決定された」と状況を説明しているという。
また、リヨンのジョン・テクター会長はグロッソ監督の負傷を「割れたガラスの破片によるもの」として、「彼の頭から血が流れているのが見え、あまり意識がはっきりしていなかった。決断は私たちの手に負えない。スタジアムの外で起きたことだが、重要なことだ。ショッキングだ。こんなことがあってはならない。最後にファビオを見たときには医師の診断を待っていたし、会話もできなかった。私はとても怒っている」と怒りのコメントを発したという。
グロッソ監督の状態が懸念されるが、少なくとも試合を行えるような状況でなかったのは確かなことだと言えそうだ。