マンUのFW蛮行に英紙騒然 足を狙った蹴り上げ→手を叩き落とした行為にOB困惑「本当に馬鹿だ」
ユナイテッドはシティに0-3の完敗 途中出場アントニーの行為に波紋
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間10月29日、プレミアリーグ第10節でマンチェスター・シティと対戦し、0-3で完敗を喫した。注目の“マンチェスター・ダービー”は大きく明暗を分けることになった一方、途中出場のブラジル代表FWアントニーが見せた蛮行が話題を呼んでおり、クラブのOBであるギャリー・ネビル氏は「本当に馬鹿だ。恥ずかしい」と怒りを露わにしている。
昨季トップ4入りを果たしたユナイテッドだが、今季は開幕からリーグ戦9試合で早くも4敗を喫しており、スロースタートを余儀なくされている。そんななかでホームに迎えた“マンチェスター・ダービー”だったが、宿敵シティに歴然とした差を見せつけられる展開に。前半22分にPKを与えてしまい、相手FWアーリング・ブラウト・ハーランドに決められ先制点を献上。後半4分に左サイドからのクロスをハーランドが頭で叩き込み追加点を許すと、同35分にはハーランドのラストパスをMFフィル・フォーデンに押し込まれ、本拠地オールド・トラフォードで0-3の完敗を喫した。
シティのエースであるハーランドに2ゴール1アシストのパフォーマンスで大暴れされてしまった一方、ユナイテッド側もアントニーが悪い意味での大暴れでスポットライトを集めている。後半アディショナルタイム、シティMFジェレミー・ドクがドリブルでボールを運んでいた際、対峙していた途中出場のアントニーが、ドクの右足をめがけて思い切り蹴り上げる行為に及ぶと、ドクはアントニーに対して指を差しながら注意。すると、アントニーはそのドクの手を思い切り叩き落とす蛮行に出ていた。
イエローカードに留まったものの、一発退場でもおかしくはない、明らかに我を忘れていた場面だったが、英紙「ザ・サン」は「短気なウインガーであるアントニーは、ドクにかわされた後、故意に蹴り上げた。ドクはアントニーのふざけた態度を快く思わず、顔に向かって指を差した。不機嫌なアントニーは、このジェスチャーに激怒し、ドクの手を2度も振り叩いた。驚くべきことに、かろうじてレッドカードは免れた」と説明している。
記事では、このシーンに対するユナイテッドのOBであるネビル氏のコメントも紹介しており、「絶対的に馬鹿げている。退場すべきだった。本当に馬鹿だ。恥ずかしい」と怒りを滲ませていた。試合では警告に済んだものの、明らかにボールではなくドクの右足を狙った蹴り上げで、注意してきたドクの手を強く叩き落とすといった蛮行の連続は、今後の調査次第で何らかの処罰が下されても不思議ではない。もしアントニーの蹴り上げでドクが負傷する可能性も十分あっただけに、反省すべき場面であったことは間違いない。