ソシエダ、終盤に追い付かれ2-2ドロー 久保がPKにつながるハンド誘発も…敵地でラージョ相手に勝ちきれず
後半アディショナルタイムに追い付かれドロー決着
スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間10月29日、ラ・リーガ第11節ラージョ・バジェカーノ戦で2-2のドローで試合を終えた。日本代表MF久保建英はリーグ戦スタメンに復帰。PK弾につながるハンド誘発など随所で活躍を見せている。
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前節の古巣マジョルカ戦(1-0)では、途中出場から精度の高いアシストで決勝弾を生み出した久保。ラージョ戦でリーグ戦スタメン復帰し、いつもどおり積極的な守備からチームの押上げを図る。
前半12分には相手センターバックのトラップが大きくなったところに鋭く反応。相手ペナルティーエリア手前で倒され、フリーキックを獲得。このシーンで久保にタックルしたDFフロリアン・ルジューヌにはイエローカードが提示されている。MFブライス・メンデスの直接フリーキック(FK)はクロスバーに直撃し惜しくもゴールとはならなかった。
左右にポジションを自由に動き、仕掛けを見せる久保。しかしサイドでボールを持った際には、久保に2枚の相手が寄せて(“ダブルチーム”)仕事をさせない。流れから決定的な場面を両チーム作れないなか、 前半30分に試合が動く。
ラージョがやや遠め左の位置での直接FKを獲得。DFフロリアン・ルジューヌの無回転に近い強烈なシュートはソシエダGKアレックス・レミロが弾いたものの、そこに詰めたDFアブドゥル・ムーミンが角度のないところから豪快に突き刺した。ホームチームがセンターバックの2人で演出したゴールで先制し、試合を有利にする。
1点ビハインドを負ったソシエダは、久保を中心に反撃へ。右サイドで対峙したMFアルバロ・ガルシアをかわし切る前に右足でクロス。しかしこれはガルシアがブロックしポストに直撃する。その流れから得たコーナーキックでは、久保のキックに味方が合わせるが惜しくも相手GKストレ・ディミトリエフスキにセーブされた。
それでもソシエダは前半41分、FWアンデル・バレネチェアの左サイドから放たれた鋭いクロスにFWミケル・オヤルサバルが合わせて同点に追い付いている。
後半の入りはホームのラージョが優勢。前線の守備でボールを奪いシュートまで持っていく場面も作る。ソシエダは同10分、左サイドの久保にボールが渡ると自陣から1人でボールを運んでカウンターを開始。ペナルティーエリア手前で戻ってきたガルシアに倒されて直接FKを獲得した。
1人で前線まで持っていき作ったチャンスで、FKのキッカーは久保。しかしこれは壁に当たり、ネットを揺らすことはできなかった。すると後半19分、右サイドで久保が上げたクロスがペナルティーエリア内のDFアルフォンソ・エスピーノの手に当たってハンドの判定。これでPKを獲得したソシエダは、キッカーのオヤルサバルがきっちり決めて同21分に勝ち越しに成功した。
久保はその後もボールの中継点となりソシエダの流れを呼び込む。後半32分にはカウンターの場面でボールを受けた久保が、少し遠めからループ気味のシュートを狙うも枠を捉え切れない。さらに再び右サイドでボールを受けスピードを上げ、相手3人を相手に突破を図る場面も。これはファウルで止められたが、力強さを見せたプレーだった。
その直後の後半35分に久保は交代で退いたなか、同アディショナルタイム1分にラージョFWベベに同点ゴールを決められ再び試合は振り出しに。そのまま試合は終了し、2-2で両チーム勝ち点1を分け合う形となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)