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「なぜ捨てるのか…」 Jクラブのエンブレム刷新、相次ぐ“シンプル化”に海外疑問の声
新エンブレムのデザイン性に海外からも疑問の目
Jリーグはシーズン佳境を迎えるなか、来シーズンに向け、エンブレムを刷新する動きが相次いでいる。直近ではJ3のFC琉球、J1のFC東京がシンプルなデザインへ大胆チェンジ。モダンな絵柄にファンの間では賛否の声が寄せられるなか、海外からも疑問の声が上がっている。
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今月26日、琉球は2024シーズンより使用する新たなクラブロゴを発表。ファッションやデジタルマーケティングに対応すべく、2体のシーサーがあしらわれていた既存エンブレムからシンプルなデザインへ変貌し、クラブ名称も「FC琉球OKINAWA」(※呼称は「FC琉球」)と改められた。
FC東京も28日に新エンブレムを発表し、赤色と青色のクラブカラーと、白色の文字のみを使用したシンプルなデザインに。今年に入りJ2ザスパクサツ群馬、徳島ヴォルティスも新エンブレムを発表していたなかで、それぞれ共通しているのは“シンプル化”路線だ。
エンブレムはクラブの象徴的なものとして存在し、そこにはチームの歴史的な背景、地域のカラーが込められているものが多い。琉球で言えば、既存のものには日本で唯一の王朝であったことを示す王冠が目に付く形であしらわれているが、新エンブレムでは極小サイズへ。2体のシーサーも正面から見た1つの表情として変わり、存在感は希薄になった。
ファンからは戸惑いの声が多く聞かれるなか、海外からも異論が上がった。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」の同国人ジャーナリストのチアゴ・ボンテンポ氏は、琉球の新エンブレムに関して自身のX(旧ツイッター)で「なぜこれほど美しく沖縄を代表するエンブレムを捨てるのか」と、疑問を呈している。
アジアサッカーをカバーする英国人記者のシャーロット・パターソン氏も新デザインには否定的な立場だ。自身のX上で、各クラブの新エンブレムに対して「古いもののほうが優れている」と指摘。アナログからデジタルへ移行した時代背景に伴う策略とはいえ、新エンブレムのデザイン性には海外からも疑問の目が向けられていた。