ミラン番記者が明かす非情な現実 「本田は放出」と断言も「移籍市場で需要はない」
来年6月の移籍金ゼロでの放出が濃厚か
ヴィンチ記者の分析は厳しいものだった。中国企業の身売り交渉の遅れが本田の去就に影響を与える可能性はあるが、今季3位で名門復活の兆しを見せるミランから出て行くことになるのは、動かしがたい現実だと主張している。
だが、30歳のレフティーは今季自らのパフォーマンスを示すチャンスを与えられていない。4日のクロトーネ戦(2-1)では途中出場から決勝点につながるFKを放ったが、アピール材料としては乏しいのだろうか。オファーが届かない現状では、来年6月に移籍金ゼロでチームを去ることが現時点での背番号10のシナリオだという。
イタリアメディアの数少ない擁護派も“諦めモード”となっているミランにおける本田のキャリアだが、この苦境を乗り切ることができるだろうか。
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倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images