ミラン番記者が明かす非情な現実 「本田は放出」と断言も「移籍市場で需要はない」
「ミランは本田との契約を更新しない」
アタランタ戦でのミランの3トップは、右からFWスソ、FWジャンルカ・ラパドゥーラ、そして不振のFWエムベイエ・ニアングに代わってMFジャコモ・ボナベントゥーラが起用された。前節のローマ戦ではニアングが先発から外れ、本田が左ウイングで起用される予定だったが、結局メンバーは変わらず。そしてこの日はニアングがついに先発落ちとなり、代わりに左太もも裏の故障から復帰したばかりのボナベントゥーラが中盤からシフトする格好となった。
「ボナベントゥーラが復帰できなければ、(本田に出場の)チャンスがある。ボナベントゥーラが万全の状態でプレーできれば、(モンテッラ監督は)1000%の確率でボナベントゥーラを起用するだろう」と試合前に語っていたヴィンチ記者の分析は当たったことになる。
そして両者スコアレスで推移した試合で、本田は攻撃の選手でありながらウォーミングアップすら命じられなかった。今季の先発出場1試合、昨季からリーグ戦通算で1得点3アシストと厳しい成績が続くが、その一方で不透明になっているミランの現状も本田の去就に暗い影を落としているという。中国企業との身売り交渉で合意に達しながらも、中国政府から資本の国外移動を禁じられたとの理由で正式契約がドタキャンされた。身売り交渉は来年3月まで延期されている。
「身売りの遅れは本田の去就に影響があるかもしれない。ポジティブにもネガティブにも、だ。だが、とにかくミランは本田との契約を更新しない。本田はミランから出て行かなければならない。1月にオファーがあれば出て行くことになる。だが移籍市場で本田の需要はないので、現時点では6月になるだろう」