韓国、次の目標は「FIFAランク10位圏内入りとアジア1位」 “ライバル”日本を母国メディア警戒「韓国を凌ぐ全盛期」

韓国代表はアジアトップを目指す【写真:ロイター】
韓国代表はアジアトップを目指す【写真:ロイター】

韓国は2つ順位を上げ24位に

 国際サッカー連盟(FIFA)が10月26日に発表した最新のFIFAランキングで、日本は今年9月の発表時から1つ順位を上げて18位に浮上。アジアトップをキープしたなか、同じアジアの韓国は26位から24位へ順位を2つ上げた。韓国メディアは「次なる目標は、10位圏内入りとアジア1位だ」とさらなる母国の躍進を目指している。

 10月の国際Aマッチウィークの結果を受けて発表された今回のFIFAランキング。韓国は国際親善試合でチュニジア代表に4-0、ベトナム代表に6-0と快勝し、9月のサウジアラビア代表戦(1-0)と合わせて3連勝に。ユルゲン・クリンスマン監督の成績は就任後3勝3分2敗と持ち直した。

 こうした直近の成績を踏まえ、韓国は2つ順位を上げた24位に。アジアでは18位に1つ順位を上げた日本がトップ、21位に位置するイランが続き、3番目に韓国(24位)が入る。韓国のオンライン新聞「オーマイニュース」は「クリンスマン監督就任後、FIFAランキングはしばらく揺れ動きながら28位までわずかに下落したが、3連勝11得点無失点を達成し、雰囲気を一転させた。これは当然のことながら順位の回復につながった」と連勝を飾った直近のチームを評価している。

 そのうえで、同メディアは「次なる目標は、10位圏内入りとアジア1位だ」と母国のさらなる成長を期待。「韓国は2002年の日韓ワールドカップ(W杯)の余韻が残る04年に19位にランクイン。10位圏内入りを果たした」と過去の成績を振り返る。ちなみに韓国の最高成績は、1998年12月に記録した17位だ。

 そのうえで「オーマイニュース」は「最近の傾向は非常にポジティブだ」と上昇傾向にある母国の状況を分析。「韓国サッカー界は質の高い欧州選手を数多く輩出し、今や世界的なスター選手としての地位を確立している。若手有望株の成長も目覚ましい」と称えている。

 一方、「しかし油断は禁物だ」と比較し取り上げたのは現在アジアトップの日本についてだ。記事では「韓国の最大のライバルである日本は、豊かな欧州選手層とAマッチでの好成績をベースに、韓国を凌ぐ全盛期を謳歌している」と評価。ヨーロッパで三笘薫、遠藤航、冨安健洋、久保建英、伊東純也など数多くの選手が活躍する日本の強さを指摘しつつ「韓国サッカーが現在の隆盛を維持できるかもまだ疑問が残る。最近の成果に慢心することなく、発展と革新のための努力を続けるべきなのだ」と、最後は締めくくっていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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