中国女子サッカーの「進歩が見えない」 母国識者が酷評…五輪予選・北朝鮮戦で敗北「本当に予想外だ」

中国女子代表【写真:Getty Images】
中国女子代表【写真:Getty Images】

パリ五輪アジア2次予選の初戦で北朝鮮女子代表に1-2で敗戦

 中国女子代表は、10月26日に行われたパリ五輪アジア2次予選の初戦で北朝鮮女子代表に1-2で敗れた。最終予選進出へ苦しい船出となったなか、中国メディアは解説者の評価を伝え、五輪やワールドカップ(W杯)で強さを顕示してきた女子代表の低迷ぶりを酷評している。

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 パリ五輪アジア2次予選は、3組に分かれて実施され、各組首位と2位のうち最も成績の良かった4チームが最終予選に進む。中国はグループBで韓国女子代表、北朝鮮、タイ女子代表と同居。アジア大会で銀メダルを獲得した北朝鮮など強豪揃いとあって厳しい戦いが予想される。

 26日に行われたグループB初戦では、韓国がタイを10-1の大差で下し好発進。一方、アジア大会銅メダルの中国は、ホームに北朝鮮を迎えた一戦で1-2と競り負けて黒星発進に。最終予選進出に向けてあとがなくなり、次戦のタイ戦、続く韓国との一戦で勝利が不可欠となった。

 中国メディア「sohu」は「オリンピック出場権獲得には非常に不利な状況となった」と伝え、中国人解説者ジャン・ジュン氏の評価を掲載。「W杯、アジア大会、そして今回のオリンピック予選に至るまで、中国女子サッカーチームの進歩が見えないのは非常に残念だ」と酷評している。

「北朝鮮の基礎技術や連係は我々よりも優れており、負けても何も言えなかった。ハーフタイムでの交代後にいくらかの活力を見せただけで攻撃ルーチンを欠いていた。2つのボールロストはどちらもポジショニングやプレッシングの守備原理が間違っており、パスの選択も含めて、パスの出方、強さ、精度など、驚くべきことに理不尽すぎた。このプロセスは本当に予想外だった」

 中国は五輪銀メダル獲得1回(1996年)、W杯準優勝1回(99年)を誇り、女子アジアカップでは1986年大会から7連覇を含む通算8度の優勝を誇るアジア屈指の強豪国。一方で今夏のW杯ではグループ敗退、アジア大会では銅メダルと特筆すべき成績を収められず、五輪予選の黒星発進を受けて母国内からは先行きに懸念の声が漏れていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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