韓国女子、ライバル北朝鮮との“再戦”に母国紙注目 “1勝3分16敗”…ベテランFWの決意「悔しがっている暇はない」

北朝鮮との再戦に臨む韓国女子代表【写真:Getty Images】
北朝鮮との再戦に臨む韓国女子代表【写真:Getty Images】

アジア競技大会の準々決勝では1-4の惨敗

 サッカー韓国女子代表は10月26日から、来年開催されるパリ五輪のアジア2次予選を戦っている。9月のアジア競技大会の準々決勝で涙を飲んだ北朝鮮との再戦に、「韓国は悔やむ間もなく北朝鮮と再戦」と母国メディアもスポットを当てている。

 コリン・ベル監督率いる韓国は今年の女子ワールドカップ(W杯)でグループステージ敗退。9月のアジア競技大会では準々決勝で北朝鮮に1-4で敗れた。続くパリ五輪のアジア2次予選では、タイ、中国、そしてアジア競技大会で敗れた北朝鮮と同グループになっている。

 韓国紙「スポーツ朝鮮」は、32歳のベテランFWチ・ソヨン(水原FC女子)のアジア競技大会でのコメントを紹介しつつ「敗退した相手が“天敵”北朝鮮だっただけに、精神的ダメージは大きかった。しかし韓国は、悔やむ間もなく北朝鮮と再戦」と、約1か月での再会に注目した。

 チ・ソヨンはアジア競技大会の敗退当時「アジア大会に向けて黙々と歩みを進めたように、オリンピック予選に向けて前進しなければならない。悔しがっている暇はない。北朝鮮と再会すると思うが、そのときは自分たちが変わらなければならない」とすぐさま切り替えてリベンジを誓っている。

 記事では、「チ・ソヨンが引退までに達成したい目標の1つが“北朝鮮戦の勝利”だ」と説明し、「同選手は韓国サッカー界初のAマッチ150試合を達成したベテランだが、ここまで北朝鮮と10回対戦し、一度も勝ったことがない」と、過去の個人戦績を紹介した。

 代表チームとしても通算成績は「1勝3分け16敗」で、「北朝鮮はアジア大会やオリンピック予選に関係なく、これまで韓国女子サッカーの障害となってきたチームである」と、ライバルの存在を認めている。

 今回のパリ五輪本戦は計12チームの出場で、アジアからは2枠のみ狭き門だ。韓国と北朝鮮の再戦は10月29日、中国の地で行われる予定となっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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