観客5万人→696人の衝撃 日本4部JFLを下回るサウジ1部クラブの動員数…英紙も困惑「異質な環境」
リバプール元主将のヘンダーソンら擁するも観客動員数が「696人」
サウジアラビア1部アル・イテファクはプロフェッショナルリーグ第10節でアル・リヤドと対戦し、0-1で敗れた。今夏の移籍市場でスティーブン・ジェラード監督を招聘し、MFジョーダン・ヘンダーソン、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムといったリバプールの黄金期を築いた名手を獲得した。しかし、同試合の観客動員数は696人と、日本4部に該当するJFLの平均観客動員数をも下回る事態となっており、英紙は「屈辱を与えられた」と取り上げている。
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今夏の移籍市場でサウジアラビア勢は潤沢な資金力を武器に欧州リーグからトッププレーヤーを数多く引き抜いた。アル・イテファクも例外ではなく、ジェラード監督を招聘すると、リバプールで主将を務めていたヘンダーソン、そして、そのヘンダーソンとともにリバプールの黄金期を支えたワイナルドゥムをパリ・サンジェルマン(PSG)から獲得。開幕7試合で5勝と幸先の良いスタートを切ったものの、アル・リヤド戦の黒星により、直近3試合は未勝利となっており、足踏みを強いられている。
しかし、それ以上に深刻だったのが、アル・リヤド戦の観客動員数だ。敵地での試合ではあったものの、公式で発表された動員数は衝撃の「696人」だった。昨季における日本4部のJFLの1試合あたりの平均動員数は1000人を超えていることから、いかにトップリーグの、しかも世界的に名を馳せているタレントたちが在籍しているリーグで「696人」という数字が異常であるかがうかがえる。
英紙「デイリー・ミラー」は「ジェラードとヘンダーソンは、ごく少数の観客数を前に屈辱を与えられた」と見出しを打ち、「アル・イテファクがこれほどに観客数が少ないのは初めてではなく、9月に行われたアブハ・クラブ戦は、勝利したものの976人しか集まらなかった」と、決して今回が特例ではないと説明し、「昨季までアンフィールドで5万人以上のファンの前でプレーしたヘンダーソンにとってはまったく異質な環境だ」と指摘している。
国家規模の資金力で大型補強を敢行したサウジアラビア勢だが、破格な条件を受け入れアジアに渡ったスター選手たちは、実際のサッカー熱の盛り上がりのギャップを痛感しているかもしれない。