浦和がACL“日韓対決”で完敗 浦項に0-2敗戦、中島翔哉の投入も実らず…グループ突破に黄信号
ホームで痛恨の敗戦、相手のカウンター受け低調な試合内容に
浦和レッズは10月24日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3戦で浦項スティーラース(韓国)をホームに迎え撃ち、低調な試合内容で0-2の敗戦を喫した。
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浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督は前日会見で過密日程に言及し、「柏レイソル戦(10月20日、2-0)と全く同じ11人で戦うことはない」と話し、柏戦で負傷交代したMF関根貴大の欠場も明言していた。その中でスタメンは5人の変更となり、DF岩波拓也とU-22DF大畑歩夢が最終ラインに入り、ボランチの一角にはMF柴戸海を起用。前線にはFWブライアン・リンセンとFW髙橋利樹が配置された。
立ち上がりからビルドアップで停滞感を漂わせた浦和はボールロストからのカウンターに危うさを感じさせた。そして前半22分、右サイドに入っていた髙橋が左サイドの前方まで相手ボールを追っていくと、がら空きになったスペースに展開され一気に前進を許した。そこからクロスを入れられ、FWチョン・ジェヒに合わせられて失点。あっさりと先制点を許してしまった。
前半36分にはFWゼカの前進からペナルティーエリア内で放たれたシュートをGK西川周作が何とか弾くなど苦戦が明らかな展開でハーフタイムに。スコルジャ監督はDF荻原拓也から主将のDF酒井宏樹、柴戸からMF中島翔哉への交代を実施し。それに伴ってリンセンを左サイド、MF安居海渡をボランチに下げるなどポジションチェンジも行った。
それでも前進に鋭さの出せない浦和は後半4分、右サイドでのボールロストから逆サイドに展開されるとFWキム・インソンの独走ドリブルを許し、ラストパスをMFコ・ヨンジュンに蹴り込まれ2点目を奪われてしまった。直後にも左サイドに回っていたリンセンのところからクロスを入れられ、岩波とDFマリウス・ホイブラーテンの間でゼカに決定的なヘディングを許すなど、配置変更も機能性が上がらず。スコルジャ監督の采配も戦況を立て直せずに時間が流れていった。
後半途中には負傷明けのDF明本孝浩を2列目に入れるなど変化を作りにいったが、後半34分に中島が仕掛けて相手を引き付けた後のパスを明本が狙ったシュートも枠外と、決定機を作れなかった。
このまま0-2で敗戦した浦和はグループステージの前半3試合を終えて1勝1分1敗の勝ち点4となった一方、浦項は3連勝で勝ち点9に伸ばした。大会が拡大され東地区は4チームずつ5グループに分かれてのグループステージとなり、首位チームは無条件で突破するものの各組の2位チームは合計5チームのうち上位3チームのみが突破。3回の優勝経験を持つ前回王者の浦和は、グループ突破に黄色信号が灯った。