「ポジション的にオフサイド」 熊本の“幻の先制ゴール”、日本代表OBは得点取り消し判定を支持「間違いなく関与している」【見解】

栗原勇蔵氏が熊本対町田のオフサイド判定に見解【写真:(C) FCMZ】
栗原勇蔵氏が熊本対町田のオフサイド判定に見解【写真:(C) FCMZ】

【専門家の目|栗原勇蔵】佐藤主審の「オフサイド判定」を支持

 ロアッソ熊本は、10月22日に行われたホームでのJ2リーグ第39節でFC町田ゼルビアに0-3で敗れた。町田のJ1初昇格が決まった一戦、前半37分に熊本が先制したかと思われたが、オフサイドによりノーゴール判定。反響を呼ぶ形となったなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「オフサイドで間違いない」と見解を述べた。

 0-0で迎えた前半37分、熊本はMF平川怜がドリブルを仕掛け、左サイドのMF田辺圭佑へ。田辺がワンタッチで左足で折り返すと、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。熊本が先制したかに思われたが、相手の最終ラインとGKの間に飛び込んだFW粟飯原尚平がオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。

 粟飯原は副審がフラッグを上げていないことを確認し、熊本はピッチ上で歓喜の輪が広がったが、その後、粟飯原はボールにこそ触れていないが、プレーに関与したとして、佐藤誠和主審は最終的にオフサイドと判定した。

 熊本はその後、前半44分に先制を許すと、後半にも2失点を喫して、0-3で敗戦。ホームで悔しい結果となった。

 熊本の“幻のゴール”に関しては、SNS上でもさまざまな声が上がっていたが、元日本代表DF栗原氏は、「粟飯原は(ボールに)触ってはいなかったですけど、関与しているのは間違いない。ポジション的にもオフサイドだと思います」と言及。一方で、「確かに先制点が入っていれば難しい展開にはなったと思いますが、町田はその後3点を入れている。ゴール取り消しがなくても、年間をとおしての強さがあったと思います」と町田の地力を称えていた。

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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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