アーセナル冨安は「並外れている」 偽SBも適応…“マルチな才能”に英絶賛「確実に上達」
チェルシー戦のプレーで評価上昇、守備&攻撃面の働きに現地絶賛
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間10月21日のプレミアリーグ第9節チェルシー戦(2-2)で後半の頭から途中出場。左サイドバック(SB)として堅実なプレーを見せ、高評価を受けた。
今季はセンターバックとしても起用される機会もある冨安だが、出番の大半はウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコとの交代出場。守備面での貢献がクローズアップされることも多いが、ビルドアッププレーも含めてパフォーマンスは試合を重ねるごとに安定感を増している。
アーセナル専門メディア「ARSENAL INSIDER」は冨安のことを「エミレーツ・スタジアムでの生活で、並外れた適応能力を示している。バックラインのすべてでプレーし、どこにいても堅実な守備を披露している」と絶賛していた。
「この24歳は今、左SBがベストポジションであることを主張している。彼はジンチェンコのように内側に入ってプレーすることも厭わず、必要であれば本来の持ち場をカバーすることもできる。ボールを持ってのプレーも堅実で、この点でも確実に上達している。彼はジンチェンコのような天性のプレーメーカーではないが、より堅実なディフェンダーとしてその部分を補っている。デュエルに勝ち、1対1で簡単に負けることはなく、空中戦にも強い」
冨安はジンチェンコのようにズバズバと縦パス送るようなプレーはない代わりに、的確なポジショニングとカバーリング能力の高さで「偽SB」の役割にもしっかりと適応している。引き分けに終わったチェルシー戦では守備の不安を相手に的確に突かれたこともあってジンチェンコが苦しめられていたが、その部分は冨安の投入で解消された。
今後もジンチェンコがアルテタ監督のチームに欠かせない存在であることに変わりはないが、長いシーズンの中で冨安の重要性がさらに大きくなる可能性は十分にあり得ると同メディアは指摘していた。
「ジンチェンコは素晴らしい選手だ。彼も多くの称賛を浴びている。今後もアルテタにとってのキープレーヤーだ。しかし、冨安がこのままフィットし続ければ、シーズンが進むにつれて存在感を増すことになるだろう」
アーセナルで激しいポジション争いに身を置きながら成長を続ける冨安。単なる左SBの代役にはとどまらない活躍が期待される。