ACL日韓対決へ闘志「タフに戦わないと勝てない」 韓国勢と6勝7分10敗「歴史的に見ても…」
ACLグループ3戦目で浦項スティーラーズと対戦、DF荻原拓也が意気込み
浦和レッズは10月23日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)浦項スティーラーズ(韓国)戦の前日会見を実施。相性の悪い韓国勢との戦いに、DF荻原拓也は「サッカーの本質的なバトル、ファイトで上回らないと難しい」と意気込んだ。
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武漢三鎮(中国)とのアウェー初戦で引き分け、ハノイFC(ベトナム)に勝利した浦和は2位につける。一方の浦項は2連勝で首位に立っている。この第3戦と第4戦で浦項と戦う2試合は、浦和にとってグループステージの突破に決定的なものになる。大会が拡大されて東地区は4チームずつ5グループに分かれての戦いになり、首位は無条件で16強に進むものの2位だと突破が保証されない。それだけに、特にホームでは勝利が欲しいところだ。
そこに立ちはだかる浦項は、大会が現行方式になってからは09年大会の優勝経験を持つ。浦和は16年大会で対戦した際に1分1敗だった。その直接対決だけでなく、これまで8大会に出場した浦和は韓国勢とは23戦して6勝7分10敗(引き分けに2つのPK戦を含む)と大きく負け越している。優勝した前回大会も、グループステージでは大邱FCに1分1敗、1戦方式だった準決勝の全北現代戦は埼玉スタジアムで戦いながらも2-2の同点からPK戦での突破と苦しんだ。3回目の優勝こそ果たしたものの、記録上は韓国勢に勝利できなかった。
荻原は韓国勢との対戦について「韓国とのチームの試合を歴史的に見ても、難しい試合になってくる。戦術的に上回っていきたいのはもちろんだが、サッカーの本質的なバトル、ファイトで上回らないと難しいゲームになると感じている」と話す。そして「組織プレーやマンツーマン気味の守備は、自分たちが戦術的に打開していかないと難しい。いい守備をする印象がある。自分たちのサッカーがどれだけできるか、自分たちにフォーカスする試合になってくる」と、局面勝負が多発する試合展開を見越して話した。
浦和の下部組織出身の荻原は、準優勝した19年大会と決勝のみ今年5月だった前回の22年大会に出場している。その経験からも「ACLは独特な雰囲気があり、アウェーでは難しい。ホームで勝ち点を積み上げることが重要なので大事な試合になる。選手だけでなく、スタジアム、サポーターも含め、全体が一丸となってタフに戦わないと勝てない厳しい戦いという認識がある」と、その覚悟を話した。
荻原はリーグ戦の前節、柏レイソル戦では浦和でのJ1初ゴール並びに埼玉スタジアムでの初ゴールを決めて勢いに乗っている。浦和が韓国勢を破って連覇へ向け一歩を踏み出せるか、大きなポイントになるゲームが訪れる。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)