三笘所属のブライトンが野戦病院化 またも主力負傷で監督嘆き節「最悪のニュースだ」
デ・ゼルビ監督は「戦い抜く準備ができていない」と吐露
日本代表MF三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンは、10月21日のプレミアリーグ第9節で王者マンチェスター・シティに1-2で敗れた。これで公式戦4試合勝利から遠ざかっているのに加え、新たに負傷者も続出。今季はクラブ史上初めて欧州カップ戦に参加しているが、それに伴う過密日程の洗礼を浴びている。
シティとのアウェーゲームで今季3敗目を喫したブライトンだが、チームには単なる黒星以上の打撃があった。
この試合を迎えた時点で左サイドバックのDFペルビス・エストゥピニャンとDFタリク・ランプティ、さらにアタッカーのMFフリオ・エンシソが戦線離脱していたなか、シティ戦では前半16分にベテランFWダニー・ウェルベックが負傷によってピッチをあとにした。さらに試合終了間際には本職ではない左サイドバック(SB)で怪我人の穴を埋めていたMFソリー・マーチまでもが負傷交代を余儀なくされる野戦病院化する事態に。左ウイングの三笘と縦の関係を築く左SBの人材不足は特に顕著となっている。
チームを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督もこのアクシデントには頭を抱えるしかない。地元メディア「Sussex World」は試合後の指揮官のコメントを報じている。
「(マーチとウェルベックの離脱は)最悪のニュースだ。ソリー・マーチは長期離脱になる可能性がある。ウェルベックは筋肉系の問題でまだどうなるか分からない。今季は全く別のスポーツをしている。あまりにも多くの選手を失っている。このコンペティションを戦い抜く準備ができていない。適応していかなければならない。タフな戦いだ。次はアヤックス戦(10月26日)だ。重要な試合だが、エストゥピニャン、ランプティ、マーチ、ウェルベック、フリオ・エンシソを欠いて戦うことになる」
昨季プレミアリーグで6位と躍進したブライトンは今季史上初めてUEFAヨーロッパリーグ(EL)に参戦している。クラブの歴史を塗り替えたが、当然試合数は増え、過密日程によって選手たちの負担は大きくなっている。まだシーズン序盤だが、ブライトンは正念場を迎えている。
デ・ゼルビ監督の下で昨季以上の大躍進が期待されるブライトンは、この苦境をどのように乗り越えるのか。イタリア人指揮官の手腕にも注目が注がれることになりそうだ。