エバートン戦出番なしの遠藤、リバプールでの立ち位置は? 専門メディア指摘「まだ好転させる時間はあるが…」

エバートン戦では出番なしに終わった遠藤航(写真左)【写真:Getty Images】
エバートン戦では出番なしに終わった遠藤航(写真左)【写真:Getty Images】

クロップ監督はアンカーにマック・アリスターを継続起用

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、10月21日に行われたプレミアリーグ第9節エバートン戦(2-0)でベンチ入りするも出番なしに終わった。リバプール専門サイト「Anfieldindex」は、遠藤の置かれている現状について言及している。

 遠藤は今夏、移籍市場の閉幕直前にドイツ1部シュットガルトからリバプールへ移籍。ここまでリーグ戦5試合に出場しているが、スタメンは1回のみで、エバートン戦は移籍後2度目の出番なしだった。

 エバートン戦の中盤はアンカーにアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、インサイドハーフにオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフとハンガリー代表MFドミニク・ソボスライという新加入トリオ。マック・アリスターは10月17日にアルゼンチン代表の一員としてワールドカップ(W杯)南米予選第4節ペルー戦(2-0)にフル出場しての強行軍だったなか、日本代表の活動に参加していた遠藤はピッチに立つ機会はなかった。

 リバプール専門サイト「Anfieldindex」は「リバプールの新加入選手がどのように馴染んでいるか評価」と見出しを打ち、中盤4人のここまでを採点(10点満点)。ソボスライが「9点」、グラフェンベルフが「8点」、マック・アリスターと遠藤が及第点以下の「5点」となった。

 本来のポジションとは異なる、守備的なアンカーの役割を担っているマック・アリスターに関しては、「これまで期待に応えることができていない。そのプレッシャーを双肩に背負っているように見える」と言及。一方の遠藤については、「今夏、レッズが遠藤航の獲得に乗り出した際、少なからず混乱が起こった。多くの人が市場が閉まる直前の『パニック・バイ』『緊急解決策』だと指摘した。確かに、この時点まで上手くいっていたリクルート戦略からは大きく逸脱していたが、その分、プラス面もあった。(30歳と)ベテランである遠藤は、ほかの若手選手たちが抱くようなリバプール加入による緊張を感じることもなかっただろう」と切り出しつつ、ポジション争いで劣勢に立っていることを指摘している。

「(第2節)ボーンマス戦での即席デビューでは、マック・アリスターの一発退場でチームのバランスが崩れそうになったあと、すんなりとチームに溶け込んだ。しかし、残念ながら以降はそのレベルに達することができていない。セント・ジェームズ・パークでの(第3節)ニューカッスル戦では、(ウルグアイ代表FWダルウィン・)ヌニェスが決勝点を挙げる前に交代させられてしまった。その試合を最後に、遠藤はプレミアリーグで1試合30分以上プレーしていない。まだ好転させる時間はあるが、ユルゲン・クロップ監督がマック・アリスターを起用していることは彼の状況を物語っている」

 カップ戦要員でシーズンを過ごすのか、リーグ戦でも活躍の場を広げられるか、遠藤にとっては重要な時期になりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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