鹿島の石井監督、ベストメンバーでレアルに挑戦状 「日本国民やアジアの期待に応えたい」
「確率は分からないが、選手を信じて…」
そして、ブラジルメディアからの「鹿島にとってジーコは大切な存在だと思うが、今もそれを感じているのか」という質問に対し、「私は常にその気持ちを持って戦っています」と石井監督は即答した。1993年のJリーグ開幕を選手として迎え、その後もクラブでコーチ、監督とステップアップしてきた石井監督は、鹿島というクラブの根底に流れるジーコイズムを継承して明日の決勝にも臨むことを宣言している。
「私は勝てると選手を信じて臨む。確率は分からないが、選手を信じて送り出す。日本国民やアジアの期待にも応えたい」
相手が世界でもベストチームの一つに数えられるレアルであっても、勝利を求める意志は変わらない。浦和レッズと対戦したJリーグチャンピオンシップから的確な采配で接戦をものにしてきた指揮官は、ビッグクラブ相手の大番狂わせを信じて明日の決勝に臨む。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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