三笘は「並外れた選手」 名将ペップもマンC守備打破の日本人アタッカーを称賛「中に入るようになったことで…」
ブライトンはシティに1-2で敗戦も、三笘がドリブル突破から得点を演出
イングランド1部ブライトンは、10月21日に行われたプレミアリーグ第9節マンチェスター・シティ戦で1-2と敗れた。先発出場した日本代表MF三笘薫は後半28分にイングランド代表DFカイル・ウォーカーを置き去りにするドリブル突破から得点を演出。試合後、敵将のジョゼップ・グアルディオラ監督は「ミトマは並外れた選手だ」と称賛の言葉を送った。
体調不良により10月の日本代表活動を辞退していた三笘だが、王者シティとの大一番で先発に名を連ねた。前半7分にアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス、同19分にノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドに得点を許し、試合序盤でリードを広げられる厳しい展開に。しかし後半28分、それまでウォーカーに抑え込まれていた三笘が決定的な仕事をやってのける。
シティの攻撃をしのいだブライトンは、カウンターを発動させ、左サイドに張っていた三笘にボールを託す。ウォーカーとのマッチアップの場面で、カットインのフェイントを入れてウォーカーの重心を揺さぶると、一気に縦へと仕掛けてペナルティーエリアへ侵入。中央へ出した横パスは相手DFに阻まれるも、途中出場のスペイン代表FWアンス・ファティがこぼれ球を押し込んでネットを揺らした。
その後はオープンな展開となるが、追いつくことはできず、ブライトンは1-2で敗戦。試合後、シティ公式サイトはペップのコメントを掲載しており、シティから見て左サイド、ブライトンにおける右サイドのスペースを狙うプランだったと明かしつつ、「後半はファティの投入でミトマが中に入るようになったことで、そのスペースを埋めてきた」と、ブライトン側の修正についても言及していた。
また、違いを生み出した三笘について「ミトマは並外れた選手だ」と称賛の言葉を送った。強固なシティの守備陣を相手に試合から消える時間も少なくはなかったが、世界最高峰のサイドバックであるウォーカーを完璧に抜き去ったドリブルで得点を演出するなど、随所で持ち味を発揮。名将ペップも三笘の存在感に舌を巻いている様子だった。