7年連続の無冠は「本当にまずい」 鹿島キャプテン鈴木優磨、“リーグ優勝”消滅で噛み締めた悔しさ「自分自身にイラつきが…」

鹿島の鈴木優磨【写真:Getty Images】
鹿島の鈴木優磨【写真:Getty Images】

神戸に1-3と敗戦「チームの完成度の差を痛感した」

 鹿島アントラーズは、10月21日のJ1リーグ第30節でヴィッセル神戸に1-3で敗れ、リーグ優勝の可能性が消滅した。キャプテンのFW鈴木優磨は、7年連続の無冠が確定したことに「自分自身にイラつきがある」「本当にまずい」と唇をかんだ。

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 この試合に勝てば、数字上は優勝の可能性を残せた鹿島だったが、前半から神戸に圧倒され、ボールを前線に運べなかった。最前線で孤立する形になった鈴木は「相手の方がやることを徹底していましたね。その差が出ました」と試合を振り返り、「やりたいことと変えないといけないことがちょっと多いかなと思います。用意したものを出せなくなった時に、臨機応変さが必要だとやっていて思いました。前半は非常にもったいなかったし、正直、見に来ているアントラーズファンに本当に申し訳ない、情けない試合をしてしまったと思います」と、言葉を続けた。

 神戸の選手との個の力の差を感じたと語る選手がいた一方で、鈴木は「オレはそこは感じなかった」と言い、「それよりもやっていることを信じるところもそうですし、今シーズン、彼らには積み上げてきたものがある。それが首位に立っているチームと、なかなか勝ちきれないチームの差で、やっていることのサッカーは違えど、完成度の差を痛感した感じです」と、自身がピッチ上で感じた差を口にした。

 そして、「長いリーグ戦を勝ち続けるためには、スタイルがないと勝ち続けることはできない。そのスタイルが何なのかというのは、僕自身も模索しています。チームとしてのバランスだったりは考えさせられる。今日に関して言えば、相手に単純なところで上回られていましたし、今シーズン彼らがやってきたものを、そのまま出されて、そのレベルの完成度が高かったなと感じました」と、シーズンを通してスタイルを積み上げきれなかったと振り返った。

 2022年にベルギー1部のシント=トロイデンから“常勝軍団”鹿島に復帰したが、タイトルを取れていない。鈴木は「非常に僕自身は重く受け止めています。帰ってきてから、タイトルを目標に掲げて帰ってきたのですが、なかなかそれができない。自分自身に対するイラつきもすごくありますが、こればかりは簡単に積みあがるものではない。と同時に、本当にまずいなという危機感を覚えています」と、鹿島復帰後2シーズン目も無冠で終えた悔しさを噛み締めた。

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