川崎、鬼木采配ズバリ的中! 後半出場3人ゴールで逆転「結果を残して嬉しい」と指揮官賛辞

鬼木達監督の采配ピタリで逆転勝利【写真:徳原隆元】
鬼木達監督の采配ピタリで逆転勝利【写真:徳原隆元】

ホームで福岡に4-2逆転勝ち、途中出場の選手が躍動

 川崎フロンターレは10月20日のJ1第30節でアビスパ福岡と対戦し、4-2で勝利した。8日に行われた天皇杯準決勝でも同じスコアで福岡を破っていた川崎は、これで福岡との勝ち点差を3に縮めた。

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 試合後の記者会見で鬼木達監督は、「スタートの選手プラスあとから出た選手たちが、非常に素晴らしいエネルギーを与えてくれた。代表ウィークの間、素晴らしい競争があったなかで、誰がスタートで出てもおかしくない活躍をしてくれた。そういう選手が途中から入って、得点だったり、戦うところ、アシストと結果を残してくれたことは嬉しく思う。この勝ちを次のACL(AFCチャンピオンズリーグ)とJリーグにつなげたい」と、振り返った。

 実際、試合終盤まで1-2と相手にリードを許すなかで、鬼木監督が途中からピッチに送り出した選手たちが次々と結果を残した。

 まずは後半39分にDF山村和也のロングパスを受けたFW小林悠が最終ラインの裏を取ってシュートを流し込み、同点に追い付く。さらに同アディショナルタイム(AT)2分には、小林のクロスを収めたFWバフェティンビ・ゴミスの落としを古巣対戦となったFW遠野大弥が豪快にゴールに突き刺して逆転する。そして同AT6分にはDF山根視来のスローインから抜け出したゴミスの折り返しをFW宮代大聖が滑り込みながら押し込み、4点目を挙げた。途中出場の3選手がゴールを決め、ゴミスも2アシストという大活躍ぶりだった。

 福岡の長谷部茂利監督が「鬼木監督にやられた」というように、指揮官の采配がズバリ的中した一戦。同点ゴールを挙げた小林と逆転ゴールを決めた遠野を投入した意図については、「悠に関しては背後のところ。ああいう形だけではなく、バフェがいるので、バフェに集中したところの背後。彼は背後を取りに行くのが上手。あとはゴールに一番貪欲な選手の1人なので、そこに期待していた」「大弥に関しても、特別にこれという指示はなく、ゴールのところを期待して出した」と、それぞれ説明し、「大弥と悠だけではないが、あとから出た5人は先週から非常に動きが良くて、スタートからいける感じだった。そういう意味では調子の良い選手がこうやって結果を出すんだなというのは、改めて自分自身も学ばせてもらった」と、選手たちに賛辞を贈った。

 前節でリーグ優勝の可能性が消滅したなかで見せた勝利への執念。「今日のミーティングで選手にも『自分は今の中位に満足していない。自分たちが勝ち続ければ、最後に少しでも上位でフィニッシュできる可能性がある。そこを見せよう』と話しましたが、そこに向かって選手は応えてくれたと思います」と、鬼木監督は全員の力で掴んだ勝利を振り返った。

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