福岡、終盤3失点で逆転負け「鬼木監督にやられた」 長谷部監督が猛省「差はあった」
後半に山岸が逆転ゴールも…川崎の猛反撃止められず
J1リーグ第30節で8位のアビスパ福岡は9位の川崎フロンターレと対戦し、2-4で敗れた。先制される展開になりながらも、すぐにDFドウグラス・グローリのゴールで追い付いた福岡は、後半20分にもFW山岸祐也がゴールを決めて逆転した。
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このまま試合を終えていれば、暫定ながら4位に浮上していた福岡だったが、途中出場のFW小林悠に同点ゴールを決められると、さらに後半アディショナルタイム(AT)2分には古巣対戦となったFW遠野大弥に逆転ゴールを決められ、さらに同6分にもFW宮代大聖にダメ押しゴールを決められた。
試合後の会見で長谷部茂利監督は「先に失点してからも、攻守において自分たちのできることをやっていました。ただ、ゲームのクローズのところ、残り15分過ぎからパワーアップしてきている、しかも攻撃にリスクを冒してきているフロンターレを止めることができなかった。そこは課題として、そのプレー、そのプレーを修正していきたい。これだけのリスクとパワーをかけてくる相手に対して、上手だし、うまいし、早いし、それを止められるようにならないと、自分たちは今の順位からもう1つ上で、強いチームと肩を並べることはできない」と、90分を振り返った。
途中出場してきた選手たちの勢いを止められなかった福岡だが、長谷部監督は「今日でいうと鬼木監督にやられた。監督の差があったのかなというのは反省材料」と言い、「選手たちは良くやってくれた。ほかにも危ないシーンはあった。全体的に力の差はあったと思う。少しでもそこを埋めていき、追いつけるようにしていきたい」と続けた。
川崎の途中出場した選手たちが3つのゴールを決め、FWバフェティンビ・ゴミスが2アシストを記録したが、「良い選手たちですね。全員良い選手。遠野大弥が一番良い選手かもしれない」と、かつての教え子をほめたあと、「対峙したとしてもそこを外される。ボールを持っている時も、持っていない時も外すのが上手だし、そこにパスが出てくる。つまり攻撃面で素晴らしい。フレッシュな状態だから守備のところでもよく走れて、ファーストディフェンスになれるし、カバーもできる。パーフェクトに近い。そういう選手たちが途中出場で出てきていました」と、川崎の選手層の厚さに言及した。
内容的には改善されたものの、最終的なスコアが天皇杯の準決勝と同じ2-4だったことを踏まえ、「結果は同じですから何を言っても変わりませんが、やりたいこと、やろうとしていることがいくつかは出せた。選手は2失点目するまで、よく守れていたし、攻撃にも出て行った。強度も落とさずにやっていましたが、少しずつ強度が落ちていくなかで、相手の良いプレーが攻撃面で増えていく。また、自分たちが3点目を取るチャンスもあった。そういう精度を上げていければ。結果の受け取り方もある」と、改めて課題を口にした。
そして、「次はやられないように、2-4にならないように準備したいし、選手たちにはこの試合を覚えておき、近い将来、フロンターレに勝とうと選手たちと共有しました」と、次の対戦でのリベンジを誓っていた。