森保ジャパン、チュニジア戦出場全17選手「パフォーマンス査定」 MOM久保らスタメン5人が満点評価

日本はチュニジア相手に2-0の勝利【写真:徳原隆元 & Getty Images】
日本はチュニジア相手に2-0の勝利【写真:徳原隆元 & Getty Images】

チュニジア戦の出場メンバー17選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表は、10月17日にノエビアスタジアム神戸でチュニジア代表と対戦した。2-0の勝利で、6月シリーズから6連勝となった。

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 日本は森保監督の宣言どおり4-2-3-1の布陣で試合をスタート。GKには鈴木彩艶を据え、最終ラインは左から中山雄太、冨安健洋、板倉滉、菅原由勢が並び、ベストメンバーを揃えた。ダブルボランチは遠藤航と守田英正。2列目に左サイドから旗手怜央、久保建英、伊東純也が入り、1トップはかつてJ1ヴィッセル神戸に所属した古橋亨梧が入り、本拠地に“凱旋”した。

 試合は序盤、相手の堅い守備に苦しみながらも久保から旗手とつなぎ、最後は抜け出した古橋がゴール。後半には久保から伊東が決めて追加点を挙げた。

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場17選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶(シント=トロイデン)=★★★☆☆
 国際Aマッチ2試合目の出場。相手のシュートがほとんど飛んでこないなか、後半に自身の判断ミスからピンチを招いた。これからの経験値に期待したい。

<DF>
■中山雄太(ハダースフィールド・タウン)=★★★☆☆(→後半18分OUT)
 2試合連続、左SBで先発出場。序盤は左サイドハーフに入った旗手との連係がうまくいかないところもあったが、カナダ戦に続いて安定感があった。

■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★☆☆(←後半18分IN)
 左SBに入ってアグレッシブにプレー。カナダ戦で自信をつけ、大胆さが出てきた。アジア予選、アジアカップを戦ううえで必要なマルチタスクをこなした。

■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★★☆(→後半27分OUT)
 冨安とのコンビはやはり鉄壁。ビルドアップで工夫を凝らし、ピンチになる前に相手のチャンスを潰す。センターバック(CB)が心強いことでボランチより前も生きた。

■谷口彰悟(アル・ラーヤン)=※出場時間短く採点なし(←後半27分IN)
 最後に試合を締める役割を果たした。チュニジア戦では冨安とのコンビだったが、誰と組んでも危なげないプレーを見せる谷口の姿は頼もしい。

■冨安健洋(アーセナル)=★★★★☆
 今日もDFリーダーとして牽引。何度もパスをカットして相手を封じるだけではなく、素早く攻撃に転じさせた。攻守においての存在感を示した。

■菅原由勢(AZアルクマール)=★★★★☆
 絶対的な右SBだと改めて示した。気の利いた守備、オーバーラップやクロス、シュートに至るまで抜群の貢献度だった。

スタメン出場で1アシストを記録した久保建英【写真:徳原隆元】
スタメン出場で1アシストを記録した久保建英【写真:徳原隆元】

ボランチコンビは圧巻の仕上がり…MOMは2ゴールに絡んだ久保

<MF/FW>

■遠藤 航(リバプール)=★★★★★
 守田とのボランチコンビはもう外せない。2人の“後釜”が日本の課題になるほどだ。最終ラインの前でバランスを取って、守り切った。守田が前線で攻撃に絡めたのも遠藤の安定感あってこそだった。

■守田英正(スポルティング)=★★★★★
 左サイドに入った旗手を上手く生かしていた。前線への飛び出し、中盤で2列目から1トップを生かす役割を果たした。

■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★★★(→後半27分OUT)
 カナダ戦ではフル出場、2試合連続のスタメンは揺るがない信頼が窺えた。中3日で多少の疲労もあるなかで、前半は相手の“伊東対策”もあったが、守備では最終ラインまで戻って驚異の運動量を発揮。後半でも縦運動は落ちず。久保のアシストにしっかり走り込んでのゴールはさすがだった。

■南野拓実(ASモナコ)=※出場時間短く採点なし(←後半27分IN)
 トップ下でのプレーはやはり、やり易さが増しているようだった。短い出場時間でも決定機を作り出した。久保が右サイドに入っての2人の連係をもう少し見てみたかった。そんな期待感を抱かせる出来だった。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★★(→後半37分OUT)
 トップ下で先発し、攻撃を組み立てるキーマンとなった。2ゴールに絡む活躍で、まさにマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)。縦横無尽にピッチを駆け回り、さまざまなポジションに顔を出して左右でチャンスを作り出した。伊東とも好相性だった。

■橋岡大樹(シント=トロイデン)=※出場時間短く採点なし(←後半37分IN)
 途中出場らしく、アグレッシブにピッチを駆け回り守備に奮闘。カナダ戦では試合を締めきることができなかったが、今回は反省を生かしていた。

■旗手怜央(セルティック)=★★★☆☆(→後半18分OUT)
 所属のセルティックではインサイドハーフ起用されているなか、森保監督の明言どおり左サイドハーフを務めた。本職ではないなか、川崎時代の元同僚・守田に生かされて、徐々に自分らしさを出せていた。最後のフィニッシュでは力が入ったか。

先制ゴールを決めた古橋亨梧【写真:徳原隆元】
先制ゴールを決めた古橋亨梧【写真:徳原隆元】

結果を残した古橋は満点評価

<MF/FW>

■浅野拓磨(ボーフム)=★★★☆☆(←後半18分IN)
 後半から出てきてもスピードは脅威。抜け出しから自分が打てる場面でも上田へパスを送るなど、中堅として若手を生かす心配りも見せていた。

■古橋亨梧(セルティック)=★★★★★(→ハーフタイムOUT)
 攻守においてアピールに成功した。かつて所属した神戸の本拠地で凱旋ゴール。得点するまでも前線からのプレス、ポストプレー、オフ・ザ・ボールの動き出しと特徴を生かして1トップで奮闘した。最後に結果がほしいところでの前半43分でゴール。アジア予選に向けて熾烈な1トップ争いが繰り広げられるなかで生き残りを手繰り寄せる10月シリーズとなった。

■上田綺世(フェイエノールト)=★★★☆☆(←ハーフタイムIN)
 得点したかったが、後半28分にシュートを放った場面は圧巻だった。日本人離れした体格を持ち、フェイエノールトで力強さが増している。対アジアでも圧倒的なパンチ力を見せてほしい。

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