歴史的勝利を生んだ鹿島守備陣の「チャレンジ勝率」の高さ 左サイドの攻防もポイントに
小笠原もボランチでは勝率トップに
鹿島にとって重要なデータは、ボール支配率よりも各局面での勝利ではないだろうか。[図2]には両チームのスタメン平均ポジションと地上戦、空中戦を含む1対1の勝率を表すチャレンジ勝率を載せた。
チーム全体のチャレンジ勝率はナシオナルが52%とわずかに上回ったが、空中戦だけに絞ると鹿島が58%と勝利。チーム内で最も高い数値を残したのは昌子で、次いで西、植田と最終ラインの選手が高い数値を残している。センターバックの選手はどんなに高い勝率を残しても「1敗」が失点につながるポジションだ。
ナシオナルのエースであるボルハの強さに驚かされ多くのチャンスを作られたが、昌子、植田を中心に対抗しゴールを防ぐことができた。彼らの前を担う小笠原は後半13分で交代となったが、敵陣でのインターセプト数でトップを記録。チャレンジ勝率も両チームのボランチの中で最も高い勝率を残し、勝利に貢献している。