モイーズ監督が自らの戦術と適合する元スコットランド代表MF獲得へ

貫く独自の哲学
 レアル・ソシエダのデイビット・モイーズ監督が、ストーク・シティの元スコットランド代表MFチャーリー・アダムの獲得に乗り出していると、英地元紙「ストーク・センチネル」は報じている。
 今季途中からソシエダの監督に就任したモイーズ監督は昨季、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)を指揮していた。自陣からのロングボールと、サイドからのクロスを多用する戦術は、魅力のないサッカーとして批判の的となった。
 だが、スコットランド人指揮官は新天地でも自身の哲学を曲げることはなかった。
 そこで展開力を武器とする同郷のアダムに狙いを定めているという。しかし、アダム本人は現状に不満がないことを口にしている。
「クラブで出場機会を得ることができていない選手に移籍話が出るのは当然のことだ。だけど、今はストークで幸せに過ごしているよ」
 ただ、彼は国外への移籍について興味を抱いていることも認めている。
「国外での経験は好きだよ。こことは異なるものを学ぶこともできるしね。僕はイギリスのプレーヤーはもっと国外に挑戦していくべきだと思う」
 モイーズ監督はプレストン・ノース・エンドで監督デビューを果たし、続くエバートンで一定の成功を収め、満を持して臨んだマンUでは大きな挫折を味わった。独自の戦術でソシエダに光をともすことはできるのか。モイーズ劇場第4章は、まだ幕を開けたばかりだ。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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