浦和のサイドアタッカーがJ1ラスト5戦の起爆剤に? 怪我から復帰…チームを勝利に導けるか「勝たせるプレーをしないといけない」
浦和MF大久保、横浜FM戦で怪我の離脱から復帰
浦和レッズは10月17日に公開トレーニングを実施。15日の横浜F・マリノス戦で怪我の離脱から復帰し、後半に途中出場したMF大久保智明は、残り5試合となったリーグ戦に攻撃的な良さを発揮して勝利に導くことを狙っている。
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大久保は2021年に中央大学から加入し、サイドアタッカーとしてプレーしている。リカルド・ロドリゲス前監督が率いた2年間では、出場機会から大きく遠ざかる時期もあったが、今季はマチェイ・スコルジャ監督の下で絶大な信頼を得た。開幕直後から元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグを抑えてレギュラーを獲得し、右サイドハーフでの出場を続けた。しかし、9月1日にアルビレックス新潟戦の試合中に左ハムストリングを負傷。万全でないなかでも出場を続けてきたが、無念の離脱になっていた。
その期間では、治療に専念するのと同時にチームのことを新鮮な目で見る時間にもなった。9月20日にチームが中国遠征して戦ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)武漢三鎮(中国)戦は、市内の飲食店でサポーターと共にチームにエールを送った。そのなかで、必ずしもサイドアタッカーが本職でない選手がサイドハーフに起用されることが増えたチームを観察し、DF酒井宏樹がペナルティーエリアの角まで潜り込む回数が減っていることや、日本代表MF伊藤敦樹が攻撃参加するスペースが消えてしまっている部分も目に付いたという。
それだけに、自身が復帰してのプレーには「この前の試合(15日の横浜FM戦)のように、出場すればペナルティーエリアの角のところを積極的に取っていきたい。特に、引かれた相手にはそういうプレーが重要になる。ここからの残り5試合、得点やアシストでチームを勝たせるプレーをしないといけないと思っている」と、その意気込みを話した。
スコルジャ監督は「10月中に負傷者は全て戻ってくる」と話したが、大久保の復帰が浦和のラストスパートの起爆剤になる可能性は十分。ハードワークしてチームに貢献する姿は常に見せてきたが、それに加えて最後にゴール前で脅威を与えるプレーが期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)