横浜FM、ルヴァン杯敗退は「とにかく悔しい」 怪我人続出…マスカット監督の心中「誰が出られる状態なのか…」
DF上島、角田が試合中に負傷
横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は、10月15日のルヴァンカップ(杯)準決勝第2戦で浦和レッズにアウェーで0-2の敗戦を喫し、初戦の勝利からの逆転を許して敗退が決まると、今後の戦いに向け「まず、誰が出られる状態なのか。そこですね」と負傷者続出の状況を憂えた。
初戦を1-0で勝利していた横浜FMだが、アウェーでの第2戦は苦しい展開になった。前半こそDF永戸勝也のシュートがクロスバーをたたくシーンがあり、指揮官も「前半はボールをコントロールするところが多くチャンスも作った」と振り返ったが、後半はかなり押し込まれた。その結果、2つのPKを与えて2戦合計スコアを逆転された。
マスカット監督は「そこまで多く語ることもないです。とにかく悔しい。選手含め、チームとしても悔しい。第1戦より難しい試合になると分かっていた。後半になり相手のプレッシャーが多くなり、なかなか前方向に行くことができなくなった。結果は本当に悔しいです。浦和は失点数も少ない。簡単な試合にならないと思っていた」と話した。
横浜FMと浦和はともにリーグ戦で2位と3位につけるだけでなく、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージも海外遠征を繰り返しながら戦っている。そうしたなかで迎えたルヴァン杯だが、横浜FMは初戦で負傷交代したMF渡辺皓太がベンチスタートで、残り時間が少なくなっての出場だった。センターバックのDF畠中槙之輔は負傷で長期離脱。DFエドゥアルドは体調不良が伝えられていた。初戦はDF上島拓巳とDF角田涼太朗のコンビで乗り切ったが、この日の前半に上島が負傷してハーフタイムに交代を余儀なくされると、試合終了間際には角田がGK西川周作との接触で負傷してしまった。
マスカット監督は「今日の2人だけでなく、前日練習でも2人が怪我をしてしまった。上島と角田については正直、どういう状況か詳細はまだ聞かされていない。病院に行くとは聞いているが」と苦悩の表情。「この敗退から切り替えないといけない。数日は難しいかなと思うが。まず、誰が出られる状態なのか。そこですね。今日の試合でも2人の選手が病院に行く状況。それを見たうえで、自分たちはここで止まることなく戦い続ける。成長し続け、最後まで自分たちのやろうとしていることを続ける。まだ成し遂げていないものを掴みに行くところをしっかりやっていきたい」と、選手の状態に懸念を話しつつ前を向いた。
リーグ戦やACLによる過密日程が続いていくなかで、この状況を乗り越えられるか。シーズン終盤戦に来て、正念場を迎えた。