英記者がカナダ戦先発11人を採点 4発快勝も及第点以下の低評価は? 「先発の座を脅かす存在ではない」
【識者の目】得点を決めた田中と中村、中盤を支えた遠藤がチーム1位の「7点」
日本代表は、10月13日に新潟のデンカビッグスワンスタジアムでカナダ代表と対戦し、4-1で快勝した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。MF中村敬斗ら3選手に「7点」評価を与えている。
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日本代表・カナダ戦の先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島) 6点
ジョナサン・デービッドのPKをファインセーブし、アルフォンソ・デイビスへのチャレンジの埋め合わせをした。試合の終盤まで問題を起こすことはほとんどなかったが、彼の弱々しいパンチングがデイビッド・ホイレットの慰めの1点につながった。複雑な夜。
<DF>
■中山雄太(ハダースフィールド・タウン) 6点
長らく離脱していたが、森保ジャパンの左サイドバックのポジションを獲得するためにピッチに立ち、堅実なパフォーマンスだった。前線への飛び出していくことはあまりないが、守備では安定感をもたらした。
■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ) 6点
板倉滉に代わって冨安のパートナーに選ばれた。日本が試合を支配し、カナダが脅威を与えられなかったため、快適な夜を過ごしていた。
■冨安健洋(アーセナル) 6点
アルフォンソ・デイビスがPKを獲得した場面ではカナダ攻撃陣の動きについていくことができなかったが、それ以外の場面でトラブルはほとんどなかった。
■毎熊晟矢(セレッソ大阪) 5点
森保監督が選んだほかのオプションよりも右サイドバックに自然にフィットするのかもしれないが、PKの前にはあまりに簡単に突破されていた。彼の責任は大きい。菅原由勢の先発の座を脅かす存在ではない。
<MF/FW>
■遠藤航(リバプール) 7点
中盤の選手たちがプレスをかけるなか、ディフェンスラインの前でパトロールをし、カナダを苦しめた。いつも変わらぬ安定感と粘り強さで相手の攻撃を制限した。
■田中碧(デュッセルドルフ) 7点
守田英正が不在のなか、チャンスを確実にものにして2得点。冷静なフィニッシュで違いを作り出しただけでなく、絶え間なくプレッシングに参加した。全体的に力強いパフォーマンスだった。
■南野拓実(ASモナコ) 6点
クラブレベルで調子を取り戻したが、出来栄えは複雑だった。ボールを保持していない場面では激しいプレスで相手を困らせるなどいいプレーをしていたが、ゴール前ではフィニッシュの精度を欠き、以前のような脆さを見せた。
■伊東純也(スタッド・ランス) 6点
森保ジャパンに選ばれるたび、精力的なパフォーマンスを提供することが保証されている。今回も例外ではなかった。粗さも感じられたが、田中の4点目を演出したパスは見事だった。
■中村敬斗(スタッド・ランス) 7点
日本の3点目を決めるなど堅実なパフォーマンスをやり遂げた。中盤ユニット一角として積極的にプレーに関与し、カナダ代表に落ち着く時間を与えなかった。素晴らしいフリーキックはクロスバーを直撃した。
■浅野拓磨(ボーフム) 6点
誰もが考える理想的なストライカーではないが、堅実なシフトを保証するフォワード。彼の動きとプレッシングが幾度となくカナダを苦しめ、さらにデイビスのオウンゴールと中村の3点目においても重要な役割を果たした。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。