「見出しになってしまう」 なぜアンリは古巣アーセナルの監督就任の可能性を語らず?
アンリ氏はアルテタ現監督をリスペクトしていると強調
元フランス代表FWティエリ・アンリ氏は、キャリアの最も輝かしい時期をイングランド1部アーセナルで過ごした。アーセナルで公式戦通算377試合に出場して228得点を挙げているレジェンドだが、将来的にアーセナルの監督を務めることを希望しているかという問いに答えるためには、慎重にならざるを得ないようだ。英紙「ザ・サン」が報じている。
アンリは1999年にイタリア1部ユベントスからアーセナルへ加入。ユベントスでも期待されていたが結果を出せず、アーセナルではフランス1部ASモナコ時代の監督でもあったアーセン・ベンゲル監督の下、ウイングからセンターフォワードにコンバートされる。すると、これが大当たり。8シーズンにわたってチームのエースとして大活躍を見せ、プレミアリーグ優勝2回、FAカップ優勝3回など計7つのタイトルをクラブにもたらした。
現役引退後、指導者としての第一歩もアーセナルの下部組織でスタートさせたアンリだが、将来的に自身がアーセナルで指揮を執っている姿が想像できるかと聞かれると、「それは見出しになってしまうよ!」と言い、答えに窮した。
「以前なら、私はバカだったから『ファンにとっても夢だろう』などと答えただろう。そうしたら、『アンリはアーセナルの監督になりたがっている』と書かれてしまうんだ。アーセナルについて、私が何かを言及するのは難しい。言ったら最後、いろいろな場所に書かれてしまうからね。私は狂おしいほどミケル(・アルテタ現監督)をリスペクトしている。彼はこの2年間、極めて素晴らしい仕事をしている」
このように、アルテタ監督へのリスペクトの思いもあることから、ストレートに答えられないと胸中を明かしたアンリ氏。「監督業について話すにも、アーセナルについて話すにも、私はあらゆる状況に大きなリスペクトを抱いている。そうしないとミケルは『ティエリ・アンリがこう言っていた』なんて聞かれる。記者会見で、そういう類の質問は不要だ。それは必要ないよ」と、話が大きくなりすぎることを警戒していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)