「なぜデュッセルドルフで同じようなプレーができないのか?」 田中碧、代表とクラブでのパフォーマンスの差にドイツ紙が疑問

日本代表の田中碧【写真:徳原隆元】
日本代表の田中碧【写真:徳原隆元】

「日本代表では長らく上手くいっている」とカナダ戦を取り上げる

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに所属するMF田中碧は、10月13日に行われた日本代表とカナダ代表の国際親善試合で2ゴールを挙げる活躍を見せ、日本の4-1の勝利の立役者となった。田中の所属するデュッセルドルフでは、力を発揮しきれていないこともあり、ドイツ紙「ビルト」は日本代表での活躍について「そんなはずはない」と、驚きをもって報じている。

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 カナダ戦で田中は、前半2分にこぼれ球からミドルシュートを決めると、3点リードで迎えた後半4分にもMF伊東純也からの柔らかい浮き球のパスを豪快にゴール右上へ蹴りこみ、2ゴールを挙げる活躍を見せた。9月のドイツ戦(4-1)でも得点を決めている田中は、今年の日本代表戦3試合で3ゴールと大活躍を見せている。

 しかし、所属するデュッセルドルフでは、今シーズン公式戦9試合に出場しているものの、得点もアシストも記録できていない。最近ではデュッセルドルフのダニエル・ティウーヌ監督が、「彼にとって簡単な時期ではない。彼はまだ若過ぎるのかもしれない。彼は私にも、2部リーグを完全に理解するに至っていないと話していた」とコメントし、日本代表でプレーしている時のようなパフォーマンスが見せられていないことが問題視されていた。

 そうしたなかで、カナダ戦で活躍したことで、再びデュッセルドルフでのパフォーマンスが疑問視されている。「ビルト」紙は「ドイツ2部で不十分なパフォーマンスを見せる田中碧だが、日本代表では長らく上手くいっている。そして金曜日の試合で再び彼は、どれだけ良い選手かを示した。その結果、疑問はさらに強まっている。なぜデュッセルドルフでは、彼は同じようなプレーができないのか?」と、クラブと代表のパフォーマンスの違いについて、疑問を呈した。

 さらに「2ゴールを挙げ、ドイツ2部の選手は彼の国の4-1の勝利におけるベストな選手だった。田中は前半2分に先制点を挙げると、ハーフタイムが明けた直後の後半4分にも4-0とするゴールを決めた。これで彼は代表22試合で6ゴールを記録。デュッセルドルフでは、64試合でわずか2点しか挙げていない」と、数字を出してパフォーマンスを比較している。

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