日本代表ユニフォームでのプレーは「特別なこと」 実感したチームの激しい競争「初心に戻って…」
好守で勝利に貢献した南野、2列目の競争はさらに熾烈なものに…
カタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表の10番を背負ったMF南野拓実は、昨シーズンはフランス1部ASモナコでの出場機会も限られ、日本代表からは遠ざかっていた。しかし、2023-24シーズンはモナコでも中心選手として活躍。リーグ戦で首位に立つクラブを牽引する活躍で、8月のリーグ・アン月間MVPにも選ばれた。
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クラブで好調だった南野は、約11か月振りに日本代表に復帰。モナコではシャドーを務めているが、この試合では4-3-3のインサイドハーフで先発した。南野自身は「全然満足できない」と、厳しい自己評価を下したが、MF田中碧の2点目につながるゴールに絡んだほか、攻守にわたる献身的なプレーで存在感を示している。
試合後、南野は「今日、特に思ったんですけど、このユニフォームを着てプレーするのは特別なことだと感じる。日本のために戦って勝利を収めることができて良かった」と、代表通算48試合目の出場となったカナダ戦を振り返った。
第2次森保ジャパンで初招集となったが、カタールW杯以降の変化について「メンバーも若くなっているし、スタッフも多少、新しいスタッフが入っている。僕自身の気持ちとしても新体制では初めての招集だったので、初心に戻ってというか、そういう気持ちで日々を過ごしている」と、口にした。
そして、「W杯の時はチームみんなで戦って1つの結果に向かってという感じだったけど、今はスタメン争いとか、次のアジアカップのメンバーに入るというハングリーな感じが違う。そういう気持ちを持ち続けるべきだと思うので、そこは違いがあると思う」と、現在の日本代表にある激しい競争について言及した。
今後も日本代表で生き残るためには、引き続きクラブでの活躍も重要になるが「去年、難しいシーズンを過ごして、今シーズンは割と落ち着いて自分らしくプレーできている。何かを変えたかということは特にないけれど、戦術やポジションがやりやすいところになって結果がついてきているのが自信になるし、良い循環ができていると思う」と、自信を見せた。
イタリア1部ラツィオのMF鎌田大地やイングランド1部ブライトンのMF三笘薫、ドイツ1部フライブルクのMF堂安律が不在の今回の日本代表だが、久しぶりに招集された南野があらためて存在感を示したことで、2列目の競争は、さらに熾烈なものになっていきそうだ。