スカパーがJリーグ中継から撤退! 放送継続に向けてパフォームグループと交渉も決裂
2007年から優先放映権を獲得し放送 来季以降は「DAZN」で全試合生中継
スカパーJSAT株式会社は15日、公式サイトでJリーグ中継からの撤退を表明した。「スカパー!からの大切なお知らせ」というタイトルでは、代表取締役執行役員社長・高田真治氏の署名で視聴者への感謝と撤退に至った経緯などが綴られ、同社は以下のように説明している。
「皆様にご心配をおかけしております『2017年シーズン Jリーグ戦の放送・配信』 についてのお知らせです。スカパー!は、2017年シーズン以降の放映権を獲得した会社と、これまでどおりスカパー!で放送できるように交渉を続けてまいりましたが、成立に至りませんでした」
今後はJリーグ戦の放送予定がないため、「Jリーグ戦の放送予定がないことに伴い、Jリーグ関連セットは、1月末をもって終了とさせていただきます。今までご契約いただき、ありがとうございました」としている。もっとも、2017シーズンも天皇杯の放送は継続し、「『Jリーグラボ』『クラブ応援番組』といったJリーグ関連番組をより充実させ、日本サッカーの礎となるユース・育成年代も積極的に取り上げてまいります」と、関連番組などに一層力を入れるという。
2007年シーズンからスカパーが優先放映権を獲得し、以来10年間にわたってJリーグを放送してきた。サッカーファンにはおなじみの存在だったが、Jリーグが今年8月に2017年から26年までのJリーグ放映権をパフォームグループと締結したことを発表。その放映権料は10年間で2100億円という巨額のものだった。その結果、これまでJリーグを放送していたスカパーでの放送が終了すると囁かれていたが、交渉決裂によって正式に試合中継からの撤退を余儀なくされた形だ。
なお、Jリーグ側も同日に「2017年2月25日(土)に開幕する2017シーズンから、明治安田生命J1・J2・J3リーグはライブストリーミングサービス『DAZN』で全試合生中継いたします。なお、有料ライブ放映はDAZNのみの放映となります」との声明を出している。
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