リバプールの“泣き所”は「6番ポジション」 チームの台所事情に専門メディア言及「中断期間に熟考することになる」

リバプールの弱点を専門メディアが指摘【写真:ロイター】
リバプールの弱点を専門メディアが指摘【写真:ロイター】

ネガティブ要素の1つとしてアンカーのポジションが挙がる

 イングランド1部リバプールにとって6番のポジションは序盤戦で明らかになったウィークポイントの一つとなっているようだ。クラブ専門メディア「THIS IS ANFIELD」が報じた。

 2023-24シーズンも開幕しておよそ2か月が経過。リバプールはここまでプレミアリーグ8試合(5勝2分1敗)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)2試合(2勝)、リーグカップ1試合(1勝)と計11試合を戦ってきた。

 記事ではここまでの試合で明らかになったポジティブ、ネガティブなポイントがそれぞれ3つ挙げられている。そのなかで「6番のポジション」がネガティブ要素の1つとして取り上げられていた。

 6番とはユルゲン・クロップ監督が採用する4-3-3システムにおける中盤の底のポジション。俗にアンカーとも呼ばれ、昨季までは守備力に優れたMFファビーニョの定位置だったが、このブラジル代表MFはサウジアラビア1部へと移籍した。

 現在は新加入のアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターがこのポジションで起用されているが、昨季までブライトンで背番号10を背負っていたこの選手は本来もう一列前のインサイドハーフでのプレーで本領を発揮する。それだけに6番への適応には時間がかかっており、ここまでは失点に絡むミスなどがクローズアップされてしまっている。

 チームで唯一6番を本職とするのが同じく新加入の日本代表MF遠藤航だが、ドイツからやってきた30歳はここまでリーグ戦でのスタメンは1試合のみと十分な出番を与えられていない。6番の適任者不在はチームにとって解消すべき課題として指摘されている。

「遠藤航を獲得したにもかかわらず、マック・アリスターが6番で起用され続けている。彼は本来左MFの8番の選手であり、役割には限界がある。彼が本来の役割を担うことができれば、それに越したことはないが、その場合は遠藤がいつチームに馴染めるかどうかが問題になるだろう」

 クロップ監督がマック・アリスターを不慣れなポジションで我慢強く起用しているのは期待の表れとも言えるが、一方でほかに選択肢がないことを示唆しているともいえる。また、クロップ監督は遠藤についてチームへの適応に時間を要することを認めているが、記事では「このポジションはチームの弱点であり、監督と彼のスタッフはこの中断期間に熟考することになるだろう」と指摘されていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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