浦和がホームで逆襲狙う ルヴァン杯準決勝、初戦落とすも指揮官は前向き「難しい状況になってしまったが…」
スコルジャ監督「本日の試合結果は内容を反映していないものになってしまったと思う」
J1浦和レッズは10月11日のルヴァンカップ準決勝第1戦で横浜F・マリノスに0-1で敗れた。2戦合計方式の前半を1点ビハインドで終えた形になるが、マチェイ・スコルジャ監督は「本日の試合結果は内容を反映していないものになってしまったと思う」と、第2戦へ前向きな要素を話した。
浦和と横浜FMはJ1リーグの3位と2位で、ともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場。この大会を含め3つのタイトルを同時並行で争う過密日程のなかで迎えた。互いに好戦的な試合を展開したなかでも、浦和は多くの選手が敵陣に入り込むことで背後にスペースを空ける横浜FMに対し、奪ったボールをFWホセ・カンテに預けて前進する形でいくつかのチャンスも作った。
しかし後半14分、横浜FMは左サイドからFWエウベルが相手最終ラインの背後に落とすようなクロスをファーサイドに送ると、FWヤン・マテウスをマークしていた浦和DF荻原拓也がハンドの反則。このPKを横浜FMはFWアンデルソン・ロペスが冷静に決めた。その後、試合がオープンになっていくなかで浦和はMF関根貴大や途中出場FW興梠慎三らがゴールに迫っていく場面を見せたが同点ゴールとはならなかった。
試合後の会見でスコルジャ監督は「私の印象は、本日の試合結果は内容を反映していないものになってしまったと思う」と悔しそうな表情を見せた。そして「全体的にゲームコントロールもできたと思う。マリノスに明らかな決定機もなかったと思うし、それは私たちの狙いどおりだった。難しい相手、その相手のホームで戦うのは簡単なことではなかった。それでも試合のほとんどをコントロールできた。数少ない場面で失点して難しい状況になってしまったが、この試合で選手たちが見せた姿は全体的にポジティブだった。この試合でチームに対して悪く言うポイントはなかったと思う。悪かったのは結果だった」と、選手たちとチームのプレー内容を前向きに捉えた。
第2戦は15日に埼玉スタジアムで行われる。スコルジャ監督はかねてから「魔法がかかったようなスタジアム」と、このホームスタジアムを表現している。GK西川周作は「もう10年いますけど本当に不思議なもので、自分の持っている以上の力を発揮させてもらっている。日曜日ということもあって、たくさんの方に来てもらえれば後押しになる。痛いところがあっても痛くない。指が折れてもできちゃう、本当に」と、過去のシーズンで大きな負傷を抱えながらもプレーした経験を踏まえて語った。
ACLも含め、ビハインドを背負った浦和は2戦合計方式の第2戦のホームゲームで多くのドラマを生み出してきたが、15日もそうした歴史の新たな1ページとなるか。